日常生活でよく使うアイテムの1つである「はさみ」ですが、正しい持ち方があるということを知っている人は多くないかもしれません。子供が工作に興味を持つ年齢になると、はさみでけがをしてしまったらどうしよう……と心配する親もいるかもしれません。しかし、逆に正しいはさみの持ち方を子供に教えてあげることで、工作が楽しくなり、手先を器用に使えるようになります。今回は、はさみの持ち方や子供がはさみを練習する際のポイントについて紹介します。
もくじ
はさみの選び方と持ち方
子供がはさみを使いこなせるようになると、はさみを使ってさまざまなことにチャレンジすることができます。しかし、はさみは刃物なので扱い方を間違えてしまうとけがをしてしまうかもしれません。安全に使うために、まずははさみの正しい持ち方を理解するようにしましょう。
また、はさみを使用するときは立ったままではなく座ってテーブルの上で紙を切るように、姿勢についてのアドバイスもするようにしましょう。はさみを体の中央で持つようにし、脇を締めるか、肘を机につけてしっかりと安定させるのがポイントです。はさみの持ち方は年齢や手の大きさに応じて変える必要があることも覚えておきましょう。
3歳児未満の場合
早い子で1歳ごろからはさみに興味を持ち始めると言われています。しかし、3歳未満の子供は、まだ手先を上手に使うことができません。3歳未満の子供にはさみの使い方を教える場合は、まずは安全面の考慮された子供用はさみを用意するようにしましょう。
子供用はさみの特徴としては、刃先が丸かったり、刃の先端がプラスチックでガードされていたりと、けがをしにくい構造となっています。また、持ち手部分が太く、指にフィットしやすいことや、開閉しやすいといった特徴もあるため、はさみを安全に使うことができます。
まだ手が小さい3歳未満の子供がはさみを持つ際は、小さい方の上の穴に親指を、大きい方の下の穴に人差し指と中指を入れるのが一般的です。上下の刃を開いたり閉じたりしたときに、力が弱くて不安定な場合は、下の穴に薬指も入れて安定させるようにしましょう。
3歳以降の場合
手が少し大きい子供や3歳以上の子供がはさみを持つ場合は、下の穴に中指と薬指を入れて、人差し指を下の穴の前に引っ掛けるようにして持ち、上の穴に親指を入れて持つようにしましょう。大人がはさみを持つ場合も、下の大きい穴に中指か薬指を入れ、上の穴に親指を入れるのが一般的なはさみの持ち方になります。まずは開閉をしてはさみの動きやすさを確認し、慣れてきたら実際に紙を切ったりしてみましょう。