保育園や幼稚園の入園は子供にとって大きなイベントです。主役の子供にとっては、とても大きな社会参加の機会であり、新米ママにとってもママ友との交流という新たな「課題」に直面します。
ママ友がいなくても問題はありませんが、幼稚園にスムーズに通わせるためには必要なのかもしれません。この記事では、ママ友がいないときに発生するデメリットを説明します。また大ヒットとなった書籍『嫌われる勇気』をも参照しながら、ママ友がいない状態でも楽しく子供に幼稚園に通わせるための考え方もご紹介していきます。
もくじ
そもそも幼稚園でママ友は必要?
ママ友がいなくても問題はありませんが、幼稚園の運営は親も含めて全体で協力し合って成り立っているものです。協力し合えないとなれば、何らかの形でデメリットが生じることもあるでしょう。たとえば親同士の連絡がスムーズにいかず、大事な連絡が届くのが遅くなることも可能性としてはあります。
精神科医の樺沢紫苑氏は、一般人の「ママ友ができない」との質問に答える形で、必ずしも母同士の付き合いに力を入れすぎる必要はないと説いています。樺沢氏は「ママ友は友立ちではない」とし、ときには足を引っ張り合うこともあると強調。会社の職場仲間と同じように、「建前」は存在しうるものと説いています。
あくまで「利害関係のあるコミュニティ」であって、肩入れしすぎる必要はないとし「割り切るべき」と説いています。
(参照元:ママ友の輪に入れないのですが 【精神科医・樺沢紫苑】)
ママ友がいないできない悩みがそのまま理由に
では、世の中の保護者はどうして、「ママ友がいない状態」を怖がり、悩みにしてしまうのでしょうか。それは「ママ友がいないこと」を引け目に感じているからかもしれません。
幼稚園のママ友がやっかいなのは、自分を受け入れてくれるママ友、息の合う、気の合いそうなママ友がいないことが、そのままママ友できない悩みを増長させることです。ママ友ができないと、「ママ友がいないから」ということが他のママの存在をうっとうしく感じさせることになってしまいます。
煩わしいママ友だと感じるのは、あなたの悩み、あなたの意識の中で生まれるもので、相手が悪いわけではないかもしれません。別の視点から言えば、幼稚園の主役は、常にあなたの子供であるはずです。ママであるあなたは保護者として付き添っているだけで、幼稚園にママ友を作る加わるために集っているのではないことを再認識すべきなのです。
ママ友がいない不安は、依存心が働いている?
ママが友いないことで不安を感じてしまう最大の理由は、あなたの意識の中で最初から疎外感を感じてしまうからでしょう。例えば、幼稚園でちょっとした行事のための集まりなどのためにいろんな立場のママたちと顔を合わせたとします。すると一部のママ友たちは、何やら関係性が密であるかのよう誇示し振る舞っています。会話を弾ませているところに後から来てあいさつしてもこちらを見るか、気づかないフリなのか、時には無視されたように感じることもああるかもしれません。
どちらかと言えば、特に親しい人もいないと、なかなかそこにあなたが加わることができないかもしれません。または、そういう集まりがあなたの苦手だったり、あなたの性分として感性に合わないということもあるでしょう。ではママ友のグループのことを気遣ったり意識が向かうのは、なぜでしょうか。
それは「仲間外れにされたら怖い」という気持ちが働いているからかもしれません。ひとりでぼっちでいると、何かしら幼稚園での大切な情報を得られないのではないかと必要以上に考えすぎ不安にかられているかもしれません。その状態は、何事も自立した態度で臨むことができず、他人を意識しすぎる他者依存の承認欲求の思いが働いている状態とも言えます。