空間認識能力を鍛える6つの方法!右脳を鍛えて理系科目に強くなる! - cocoiro(ココイロ)

理系の勉強や、運動能力のアップに大きく関係する「空間認識能力」。仕事の選択肢も増えるとされ、大人になってからも重要なスキルの1つですが、実はトレーニングによって高めることができます。当記事では、空間認識能力を高めるメリットや高めるためのコツについてご紹介します。

空間認識能力とは

空間の中で、物がどのような状態にあるのかを素早く正確に捉える能力のことを「空間認識能力」といいます。この能力により、頭の中で目の前にない物でも想像することができ、視覚的なイメージを作ることができます。空間認識能力を発揮するには、視覚と聴覚、さらに右脳の連携が必要です。

空間認識能力が高い人は、二次元の地図から三次元の地形を簡単に把握できるため、日常生活でも道に迷うことが少なく、車の運転も得意な傾向にあります。
空間認識能力が低ければ、自分と自動車との距離がうまくつかめず、事故に遭う可能性も高くなります。

空間認識能力は性差があり、生まれつき女性より男性の方が優れていると言われています。「テストステロン」というホルモンが関係しており、女性より男性に多いためとされています。なので、女性は男性に比べて地図を正しく理解するのが苦手で、道に迷う機会が多いようです。
また、テストステロンの服用により、成人女性の空間認識能力が高まったという研究結果もあるようです。

空間認識能力を高めるメリット

算数や理科など理系の勉強に強くなる

頭の中で物や空間の形をイメージでき、関係性を視覚化して表すのが得意な子どもは、科学や数学の分野に強い傾向にあります。
例えば、算数・数学の問題では、文章を頭の中で視覚化して考える必要があるため、早く解けるのは空間認識能力の高い子供に多いと言われています。立方体の積み木で作られた形を見て積み木の数を答えたり、地図を用いた問題を解いたりするときなどにも有利とされます。
理科・物理などでは物体の移動をイメージしたり、時間経過による状態の変化などを予測したりすることができ、図・式と結びつけられるようになります。

球技をはじめとしたスポーツで活躍できる

球技をはじめとしたスポーツでは、正確なパスや空中戦での強さが求められ、周りの状況を正しく判断する必要もあることから空間認識能力が非常に重要と言われています。

バスケットボール、サッカーなどの球技では、ボールの速度や軌道、またフィールド上での敵と味方の位置を瞬時で把握できなければ、相手を出し抜くことはおろか、誤った判断をしてしまいミスにつながってしまいます。このように多くのプレーヤーの位置を把握し、移動するボールの動きを予測しキャッチするという一連の動きは、視覚・聴覚からの情報のみで素早くしなければなりません。空間認識能力が優れている人は、試合全体の状況と流れに合わせて適切に動くことができるのです。
例えばプロ野球選手は空間認知能力に優れており、ボールがバットに当たった音や打った球が上がった角度を即座に判断して、球の落下点を予測することができるそうです。
コンマ何秒を争うスポーツの世界では少しでも早く次の動きに移ることが求められるので、空間認識能力を鍛えることはスポーツでの活躍に直結するのです。

仕事の選択肢が増える

空間認識能力の高さが求められる職業は、建築家、機械のエンジニアリング、外科医、スポーツ選手など多岐にわたります。職業選択の幅を広げるためにも、空間認識能力を養うことを意識しましょう。