鉛筆の硬さには、HやBなどさまざまな種類があります。鉛筆には、硬さによってどのような特徴があるのでしょうか。当記事では、それぞれに適した用途や、年齢に適した鉛筆をご紹介します。
もくじ
鉛筆の硬さと原料の関係
鉛筆の芯は、黒鉛と粘土を焼き固めて作られています。この黒鉛と粘土の割合によって、芯の硬さが決まります。例えば、HBでは黒鉛約70%、粘土約30%となります。黒鉛の量が多いほど濃く柔らかい芯に、粘土の量が多いほど薄く硬い芯になります。
鉛筆の硬さとアルファベットの意味
鉛筆についているH、B、Fといった記号は、芯の濃さと硬さを表すものです。HはHARD(硬い)、BはBLACK(黒い)の略字で、Hの数字が多いほど薄く硬い芯を示し、Bの数字が多いほど濃く柔らかい芯を示します。FはFIRM(しっかりした)という意味で、HとHBの中間の濃さと硬さを持った芯です。
Fよりも古くからあるHBは、濃さと硬さの中間として「基準になる鉛筆」と位置づけられてきました。選挙の記名やマークシート式のテストではHBが主に使われています。JIS規格では芯の硬度は6Bから9Hまで17種類あります。三菱鉛筆ではJIS規格とは別に、10Hから10Bまで22種類のラインナップがあります。
(参照元:えんぴつなんでもQ&A|三菱鉛筆株式会社)
用途で鉛筆の硬さを使い分けよう
鉛筆の芯は柔らかいほど字が太く濃くなり、硬いほど折れにくくシャープな線を引くことができます。それぞれの種類別にどのような用途に適しているのかを紹介します。
9H~7H
非常に硬い芯で紙以外に金属や石材などに筆記するために用いられることもあります。
6H~5H
芯が硬いので減りが少なく太くなりにくいので精密な製図設計用に適しています。
4H~3H
精密製図設計用ですが、硬い芯を好む場合は一般筆記に使用する場合もあります。
2H~H
一般製図設計用として使用されますが細かい文字や薄い筆跡を好む方は一般筆記にも使用します。
F~HB
最も一般筆記用に使用されます。
B
一般筆記にも使用されますがやや芯がやわらかく筆圧の強い学童にも適しています。
2B~3B
濃くやわらかいので滑らかに書けて、疲れずにスムーズな筆記ができます。長時間の筆記に向いています。
4B~5B
デッサンなどの画材に向いています。 筆記に強弱を持たせることで濃淡を出すことができます。
6B
デッサンなどに使用され、描いた後にこすってぼかしなどをつけることができます。
(引用元:鉛筆の種類|鉛筆お役立ち情報)