小学校中学年
鉛筆にも慣れ、体も手も大きくなり筆圧も強くなってきた小学校中学年の子供は2B、B、HBの鉛筆を使い分けるのがおすすめです。漢字練習や図工には芯の柔らかい2Bが使いやすいですが、中学年になると教科によっては図を描く作業などがあり、芯の柔らかい鉛筆では細かい部分を描くときにストレスを感じることもあります。また、筆圧の高い子の場合はHBの芯の硬さが書きやすいこともあります。2B、B、HBを持参し、ときと場合に応じて使い分けるのも良いでしょう。
また、中学年くらいになるとシャープペンシルに移行する子供も見受けられます。しかし、小学生は手の関節が柔らかいので、軸の硬いシャープペンシルよりも鉛筆の方が良いでしょう。
小学校高学年
小学校高学年になると、筆圧の強い子供の場合、2BやBの鉛筆では芯が柔らかすぎて細かい部分が書きにくいことがあります。学校からの指定がなく、子供の筆圧が安定している場合は、芯がやや硬いHBを使い始めても良いでしょう。算数の時間はHB、国語や図工の時間は2Bというように、鉛筆を使う目的に合わせて使い分けるようにするのも便利です。
また、高学年になるとさらに鉛筆離れが進みます。その一番の理由は、鉛筆を削るのが面倒ということです。なるべく芯が折れにくい鉛筆を選びましょう。鉛筆削りを選ぶ際は、芯先の角度が30度程度の、それほど鋭角にならずに削れるものが、芯が折れにくくておすすめです。
中学生
中学生では、鉛筆派とシャープペンシル派の比率が逆転し、シャープペンシルを使用して鉛筆を持たない子供が増えます。中学校に入り、勉強の内容が複雑になってくるとノートに書き込む量が増え、書き間違えたものを消しゴムで消す機会が多くなります。そんなときに、鉛筆で書いた濃く太い字は消しづらく子供の負担になります。
また、シャープペンシルの一番の特徴は書きやすさです。長さが短くなることによって、書きやすさや重さに違いが出てくる鉛筆と違い、シャープペンシルではこれらが常に安定しています。勉強時間が長くなる中学生にとっては、鉛筆よりもシャープペンシルが適していると言えます。
終わりに
鉛筆は濃さ、硬さ、形状、デザインなどによってたくさんの種類があります。用途や年齢によって最適な鉛筆を選びましょう。また、子供が書きやすい鉛筆を選び、正しい持ち方で鉛筆を使えるように促しましょう。
参考
知ル識ルペンシル 三菱鉛筆WEB博物館|三菱鉛筆株式会社
鉛筆の種類|鉛筆のお役立ち情報
消えゆく「HB」鉛筆 学校の主流は「2B」に トップ交代の理由|withnews
幼児に正しい鉛筆の持ち方を教える|えんぴつのじかん
鉛筆選びも重要!小学生に合った鉛筆の選び方|NEWSポストセブン