近年、両親の共働きが当たり前になりつつあります。仕事で女性の活躍の場が多くなったということもあり、出産後に職場に復帰したり新たな職を探したりする人が多いです。
しかし客観的にみて、子供を一人にさせている、長時間託児所に預けているとなると、あまりいい印象を持たれません。「子供に寂しい思いをさせている」と思われる場合もあるかもしれません。
そう考えると、共働きが子供にどのような影響を与えているか気になります。「もしかしたら寂しい思いをさせている?」「このままだと将来非行に走るかも」などと悩む前に子供とのコミュニケーションを見直してみましょう。
共働きであることが子供に影響を及ぼすわけではなく、子供との接し方が重要なのです。
こちらの記事では、共働きの親御さんにぜひとも考えて欲しい子供とのコミュニケーションについてご紹介します。
もくじ
コミュニケーション不足が与えるマイナスな影響
共働きをしていると、どうしても子供が親と接する時間が少なくなってしまいます。その状態のまま「自分は仕事をしているんだから」と特にフォローもせずに放っておくと、子供は親からの愛情を感じられなくなってしまいます。そういう状態が続くと、子供に悪影響が出始めます。
ここでは、どのような影響を与えてしまうのかまとめました。
「寂しい」などの感情を押し殺してしまう
両親は子供にとって何よりの精神安定剤です。仕事や家事は機械や外注を使って負担を軽減できますが、子供の感情は両親でなければくみ取ってあげることができません。子供が「寂しい」と思ったときに両親に甘えられないと、「寂しい」という気持ちを言葉で発することができなくなります。
素直に「寂しい」と伝えることができなくなると、爪を噛んだり、指をしゃぶったりというような行動を見せるようになります。これは小さい子供であれば一見かわいらしい仕草ですが、愛情不足によるストレスを感じているサインです。
このまま放っておくと「寂しい」以外の感情も押し殺してしまうようになり、人とのコミュニケーションが苦手な性格になってしまいます。
自尊心が低くなってしまう
両親とのコミュニケーションが不足すると、子供は「自分は大切にされていない」と思うようになり、やがて「何もできない」「どうせダメだ」「自分は役に立たない」など、自分を蔑むようになります。
そうなると、前向きに人生を送るために必要な自尊心が育たなくなってしまいます。
学校へ行っても保健室に籠るようになったり、不登校になったりする可能性もあります。自分の子供はまだ幼児だから関係ないと思わずに、就学前の子供でもしっかりコミュニケーションをとることが大事です。
両親を避けるようになってしまう
両親がいつもピリピリして子供とのコミュニケーションがうまくとれないと、何かあっても相談できなくなります。「どうせ話を聞いてくれない」と思うようになると、両親に対して苦手意識を持つようになり、やがて避けるようになります。
さらに、
この状態のまま放っておくと親子間の亀裂を修復できなくなり、子供は親の目が届かないところで非行に走ってしまう場合もあります。