5月が近づいてくると、テレビCMや街中で見る広告などいろんなところで「ゴールデンウィーク」という言葉を聞くようになります。夏休みなどと並び、ゴールデンウィークは子供たちにとってもうれしい連休でしょう。
では、その「ゴールデンウィーク」の由来とはいったい何なのでしょうか。今回は、一般的に「ゴールデンウィーク」と言われる春の大型連休の由来や、2019年のゴールデンウィークの日程についてご紹介していきます。
もくじ
ゴールデンウィークの由来は?有力な3つの説
もともとは「黄金週間」という名前だった
今では「ゴールデンウィーク」として私たちに慣れ親しんだ言葉になっていますが、もともとは「黄金週間」と呼ばれていました。しかし、そのネーミングのインパクトが弱かったことなどが理由で、その後に「ゴールデンウィーク」と呼ばれるようになったという説があります。
「ゴールデンウィーク」と「黄金週間」は、表記こそ違うものの、言葉の意味としては同じようではあります。では、「黄金週間」と呼ばれるようになったきっかけは何だったのでしょうか。
映画会社による宣伝用語として普及
「黄金週間」と呼ばれるようになったきっかけは、ある映画がきっかけで作られた映画業界による造語であるという説があります。
1951年に松竹で配給され、上映された「自由学校」という映画があります。
この映画は、現在でいうゴールデンウィークの時期に上映されました。今までの映画業界では、お正月やお盆などが映画がヒットする時期と考えられていましたが、この「自由学校」という映画は、お正月やお盆以外での上映にも関わらず、その時期に上映された映画を上回るヒットを記録したのです。
その出来事をきっかけに、これからもより映画を見てほしいと思った当時の大映専務・松山英夫氏によって「黄金週間」と名付けられたと考えられています。
ラジオのゴールデンタイムから着想
映画業界の造語として始まった「黄金週間(ゴールデンウィーク)」ですが、映画業界の宣伝造語という説とは別に、「ゴールデンウィーク」という言葉の由来だと考えられているものがあります。それは、ラジオ業界で使われていた「ゴールデンタイム」という言葉が変化し、「ゴールデンウィーク」と呼ばれるようになったという説です。
ラジオのゴールデンタイムとは、ラジオの聴取率が最も高くなる時間帯のことであり、一般的には午後7時から午後10時ごろまでの時間をさします。
もともと「黄金週間」という名称だったのが、映画への動員客数が多い時期であることとラジオの聴取率が高くなることが似ていることから、この「ゴールデン」という言葉を用い、春の大型連休を「ゴールデンウィーク」と呼ぶようになったとされるのです。