国語は、5科目の基礎とも言われています。中学生では、国語で培う語彙力を身につけなければ授業内容を理解できません。当記事では、中学校1年生の国語はどのような授業内容なのかをご紹介します。分野別の勉強方法も記載しますので、ぜひ最後までご覧ください。
もくじ
中学校1年生の国語の概要
まず、中学校1年生の国語の授業の概要です。
目標
- 構成を工夫して話す能力、話し手の意図を考えながら聞く能力、話題や方向をとらえて話し合う能力を身に付け、話したり聞いたりして考えをまとめる。
- 構成を考えて的確に書く能力を身に付け、進んで文章を書いて考えをまとめる。
- 様々な本や文章などを読み、内容や要旨を的確にとらえる能力を身に付け、読書を通してものの見方や考え方を広げる。
内容
話すこと・聞くこと
ア 日常生活の中から話題を決め,話したり話し合ったりするための材料を人との交流を通して集め整理すること。
イ 全体と部分,事実と意見との関係に注意して話を構成し,相手の反応を踏まえながら話すこと。
ウ 話す速度や音量,言葉の調子や間の取り方,相手に分かりやすい語句の選択,相手や場に応じた言葉遣いなどについての知識を生かして話すこと。
エ 必要に応じて質問しながら聞き取り,自分の考えとの共通点や相違点を整理すること。
オ 話合いの話題や方向をとらえて的確に話したり,相手の発言を注意して聞いたりして,自分の考えをまとめること。
(引用元:学習指導要領「生きる力」|文部科学省))
書くこと
ア 日常生活の中から課題を決め,材料を集めながら自分の考えをまとめること。
イ 集めた材料を分類するなどして整理するとともに,段落の役割を考えて文章を構成すること。
ウ 伝えたい事実や事柄について,自分の考えや気持ちを根拠を明確にして書くこと。
エ 書いた文章を読み返し,表記や語句の用法,叙述の仕方などを確かめて,読みやすく分かりやすい文章にすること。
オ 書いた文章を互いに読み合い,題材のとらえ方や材料の用い方,根拠の明確さなどについて意見を述べたり,自分の表現の参考にしたりすること。
(引用元:学習指導要領「生きる力」|文部科学省))
読むこと
ア 文脈の中における語句の意味を的確にとらえ,理解すること。
イ 文章の中心的な部分と付加的な部分,事実と意見などとを読み分け,目的や必要に応じて要約したり要旨をとらえたりすること。
ウ 場面の展開や登場人物などの描写に注意して読み,内容の理解に役立てること。
エ 文章の構成や展開,表現の特徴について,自分の考えをもつこと。
オ 文章に表れているものの見方や考え方をとらえ,自分のものの見方や考え方を広くすること。
カ 本や文章などから必要な情報を集めるための方法を身に付け,目的に応じて必要な情報を読み取ること。
(引用元:学習指導要領「生きる力」|文部科学省))
伝統的な言語文化と国語の特質
ア 伝統的な言語文化に関する事項
(ア) 文語のきまりや訓読の仕方を知り,古文や漢文を音読して,古典特有のリズムを味わいながら,古典の世界に触れること。
(イ) 古典には様々な種類の作品があることを知ること。
イ 言葉の特徴やきまりに関する事項
(ア) 音声の働きや仕組みについて関心をもち,理解を深めること。
(イ) 語句の辞書的な意味と文脈上の意味との関係に注意し,語感を磨くこと。
(ウ) 事象や行為などを表す多様な語句について理解を深めるとともに,話や文章の中の語彙について関心をもつこと。
(エ) 単語の類別について理解し,指示語や接続詞及びこれらと同じような働きをもつ語句などに注意すること。
(オ) 比喩や反復などの表現の技法について理解すること。
ウ 漢字に関する事項
(ア) 小学校学習指導要領第2章第1節国語の学年別漢字配当表(以下「学年別漢字配当表」という。)に示されている漢字に加え,その他の常用漢字のうち300字程度から400字程度までの漢字を読むこと。
(イ) 学年別漢字配当表の漢字のうち900字程度の漢字を書き,文や文章の中で使うこと。
(引用元:学習指導要領「生きる力」|文部科学省))