就学前の女の子のいる家庭では、我が子をどこの小学校に進学させるかという悩みがあるのではないでしょうか。「私立の小学校へ通わせたい」、「一貫教育をしている学校に行かせるのはどうだろう」などとお悩みの方に向けて当記事では、神戸海星女子学院小学校の教育方針や学校生活の様子、受験情報をお伝えします。
もくじ
神戸海星女子学院小学校とは
幼稚園から大学までの総合学園における初等教育を担う神戸海星女子学院小学校とは、どんな学校なのでしょうか。はじめに学校の基本情報と教育方針を紹介します。
教育方針
神戸海星女子学院は、マリアの宣教者フランシスコ修道会の創立者マリー・ド・ラ・パシオンが生涯をかけて追及したテーマ「真理と愛に生きる」を設立当初から学院の目標として掲げています。
星の子教育という独自の教育構想の下、キリスト教・カトリック精神に基づいてマリア様の生き方に学び、自らの個性・能力を生かして社会の中で輝く女子の育成を目指します。1人1人が目的意識を持って学問に励むことのできる環境を大切にし、知性だけでなく心身共に健やかに、明るく、楽しい学院生活を送れるようにしています。
基本情報
- 創立 1951年
- 所在地 〒657-0805 神戸市灘区青谷町2丁目7-1
- 電話番号 (078)801-5111(代表)
- FAX (078)801-6166
- アクセス
JR灘駅、または阪急王子公園駅下車、徒歩約10~13分
市バス阪急六甲行2番、または摩耶ケーブル行18番で青谷下車南へ下る
市バス三宮行2番で青谷下車南へ下る
入学した子はどんな学校生活が送れるの?
入学した子は、どんな小学校生活を送ることができるのでしょうか。神戸海星女子学園小学校の特色ついてご紹介します。
女子校ならではの団結力
女子校であることは大きな特徴の1つ。男子がいないため、サポート役に回りがちな女子児童も生徒会活動や学校生活において積極的にならざるを得ない環境に身をおくことになります。女子の調和性からか、リーダーシップを発揮する子と、それを支える子の住み分けがはっきりしていて、それぞれの立場で物事に当たります。その結果団結力が生まれます。
1クラス25人の少人数学級
神戸海星女子学院小学校は1学年が50名以下。1クラス25名以下の少人数指導を行っています。クラスの友達との関わりが深くなったり、授業では不安を感じている児童に先生が早急に気づくことができます。見逃しがなく、つまずきにすぐ対応してもらえるので、基礎学力の定着が望めるでしょう。
生活面では「しつけ」を重視し、小さいときにこそ教えたことが定着するという考えから、1年生と2年生は日本舞踊の先生による「作法」のレッスンを受けます。生活面でも6年間をとおしてしっかりと見守ってもらえます。
6年間を見とおした海星カリキュラムでの授業
6年間を見とおして教科ごとに海星カリキュラムを作成し、1年間の学習目標を明確にして授業を行っています。
特に算数では、独自カリキュラムでの指導によって、6年生の前半で小学校6年間の学習内容習得を目指します。授業開始5分間は全校で計算問題に取り組んでおり、素早く計算できる力を養っています。また、新たな課題を見つけたときにも身につけた知識や技能を生かせる問題解決力を育む教育を行っています。
異年齢の子との活動の充実
少人数学級の良さを生かして、縦割りグループ「仲良しクラブ」や清掃活動では学年を超えた活動を体験します。体験的な学びによって豊かな感性が育つことが期待できます。「仲良しクラブ」は、年間9回1年生から6年生まで縦割りで班を作って活動します。活動を通じて異学年集団でのボランティア活動や自然体験、運動、制作活動などを通じ、情操豊かな子供たちの育成を目指しています。高学年はリーダーシップを身につけることができます。
異文化に触れられる
国際的視野に立った教育を目指し、早くから子供たちを英語の世界に親しませたいと、学校では1年生から週3時間以上の英語教育を実践しています。授業で身につけた技能を活用してカナダの姉妹校との交流をするなど、楽しく英語に親しみながら異文化に対する理解を深める機会があります。
交換留学生との交流会や希望者のニュージ―ランドでのホームステイ、沖縄修学旅行で民泊体験を行うなど、小学生のうちから国内外の異文化に触れることができ、視野が広がりそうです。
カトリック精神が育まれる
日々のお祈りや週1回行われる宗教の時間、マリア様をたたえる会やクリスマス会、ミサなどの宗教行事をとおして、子供たちのカトリック精神を育んでいます。月に1度「心の時間」を設け、「思いやり・親切」「礼儀」「信頼・友情」などについて、理解して実践できるように学び合います。