高校受験において、「国語」はどのように勉強したらいいか分からず、つい後回しにしてしまいがちな教科の1つです。しかし、「国語」は正しく文章を読み解くための読解力をはぐくむことができる教科。数学の問題文を読むとき、英語の長文読解を読み解くとき、国語ではぐくまれる読解力は必要不可欠なものです。つまり、国語は知識を蓄えるための土台とも考えることができるでしょう。
今回は、すべての勉強の基礎でありながら、どのように勉強したらいいか分かりづらい国語の勉強方法についてご紹介していきます。
もくじ
高校受験「国語」の特徴
「国語」と聞いて、どのような問題が高校受験で出題されるかイメージできるでしょうか。
高校受験「国語」の対策を正しく行うためには、まずはどのような問題が出題されるのか知る必要があります。高校受験「国語」で出題される問題の分野から見ていきましょう。
学校や都道府県により出題される問題の傾向や難易度には差がありますが、高校受験「国語」で出題される主な問題は、以下の5つに分類して考えることができます。
- 説明文・論説文(論理的文章)
- 小説・随筆(文学的文章)
- 古典(古文・漢文)
- 漢字の読み・書き
- 文法に関する問題
漢字の読み書きや文法に関する問題など、基本的な知識の暗記によって点数を伸ばすことができる問題と、その場で出題されら文章を読み解き、自分の持つ基礎知識とを組み合わせて回答していく説明文・論説文、小説・随筆、古典などに分けることができます。
暗記により点数を伸ばすことができる漢字の読み書きや文法問題については、国語で安定した点数をとっていくための土台となるでしょう。そして、暗記と反復を繰り返すことにより、身につけることができるため、個人でも対策を取りやすい問題だと言えます。
一方で、出題された文章を読み解いていく問題では、定期テストのようにすでに授業で何度も繰り返し読み、文章の内容や意図を把握している問題が出題されるわけではないため、定期テストでは点数が取れていても入試問題では点数が取れないといった場合も見られます。定期テストと同じように暗記をするだけでは点数を伸ばすことができず、これも高校受験の国語の対策方法が分からなくなってしまう1つの要因だと思われます。
では、これらの国語の高校受験対策では、どのように学習を進めたらいいのでしょうか。国語のどのような問題にも求められる土台となる「国語の基礎力の鍛え方」と先ほどご紹介した、出題される分野ごとの学習のポイントについてご紹介していきましょう。