図書館などで、音楽を聴きながら勉強している子供を見ることはありませんか? 子供を見て「音楽を聴いて本当に勉強に集中できるの?」と思われるかもしれません。当記事では、音楽を聴きながら勉強するメリットをご紹介しています。
子供がなかなか勉強に集中できずに困っている方は参考にしてみてください。
もくじ
音楽を聴きながら勉強することのメリット
音楽を聴きながら勉強するメリットは具体的に4つあります。
勉強のやる気スイッチを入れることができる
カナダにあるマギル大学の研究では、好きな音楽を聴くことでドーパミンという神経伝達物質が脳内で分泌されると報告されています。ドーパミンは快感を得たときに活躍する神経で、やる気や行動意欲のアップを促します。また、好きな音楽を聴く前の期待感でも同じ反応が見られるとのことです。
好きな音楽を聴き、気持ちが盛り上がると脳内でドーパミンが発生し、勉強のやる気アップにつながります。
勉強のハードルを下げる
勉強しようと思っても、勉強が苦手な子供にとって最初の一歩は難しいもの。始めてしまえば続けることはできるものの、何よりも始めることに抵抗を持つ子供も多いかもしれません。
最初の一歩を踏み出すために、好きな音楽を聴くことで心理的ハードルを下げることができるでしょう。
より長い時間集中力を保つことができる
音楽を聴くことで、セロトニンやアセチルコリンが増加します。セロトニンは「幸せホルモン」と呼ばれ、感情や気分のコントロール、精神安定の効果があります。逆に、セロトニンが不足すると脳機能の低下が見られます。
アセチルコリンは学習や記憶に関わるだけではなく、体をリラックスさせる効果もあります。音楽を聴いて勉強することで脳機能を保ちつつ、リラックス状態で勉強を続けることができるのです。
雑音を遮断できる
家の中やカフェなどで勉強するとき、周りの音が気になって集中できないと感じる子供も多いかもしれません。
周りの音が気になるとき、音楽を聴きながらの勉強は効果的です。音には「マスキング効果」というものがあります。例えば、カフェの店内でBGMを流すことで、厨房からの食器の音や他人の話し声、店外から聞こえる車の音などを遮断できます。