子供が公立学校の進学を検討しているのであれば、必ず親が知っておくべき制度が「学校選択制」です。子供の進学にプラスにもマイナスにも働く可能性があります。「知らなかった」で、チャンスを逃すともったいないので、その地域の学校の特性を調べてみましょう。当記事では、学校選択制の概要、学校・子供それぞれのメリットやデメリットについてご紹介します。
学校選択制とは
学校選択制の概要
公立学校には、子供の住む地域によって通学する学校を指定される「通学区域制度」があります。住所で指定された通学区域を「基本学区」と言います。原則的には、この基本学区に従って学校へ通います。ただ、例外として学区外の学校であっても選ぶことができる制度があります。この制度を「学校選択制」と言います。全国では、2000年ごろから導入されるようになりました。この制度で、子供の希望に沿った進学が可能になるかもしれません。たとえば、「バスケットボール部に入りたいけど、最寄りの公立学校にバスケットボール部がない。ほかの学校にはあるからそっちの学校に進学しよう」という進路選択ができます。
学校選択制の注意点は、導入している地域とそうでない地域に分かれることです。基本的に学校選択制を導入するか否かはその地域によります。そのため、住んでいる地域に学校選択制があるのか事前に調べておく必要があります。
学校選択にも種類がある
学校選択制は、さらに5種類に分かれます。
- 自由選択制
市区町村内のすべての学校を選べる制度です。区内に5校あれば、5校から自由に進学先を選べます。しかし、定員を設けている場合もあるので、必ずしも希望の学校に入れるとは限りません。 - ブロック選択制
地区をブロックで分け、そのブロック内から学校を選べます。 - 隣接区域選択制
輪生区域内で学校を選べる制度です。例えば、住んでいるA地区がB地区とC地区に隣接していて、D地区とE地区には隣接していない場合に、B地区かC地区に進学できます。 - 特認校制
特定の学校に住んでいる区域関係なく進学できます。主に自然豊かな地域で生徒数の少ない学校が実施しています。特認校制を取っている学校には、それぞれ入学に条件を設けている場合があるため、各学校に問い合わせると良いでしょう。 - 特定地域選択制
今住んでいる地域が指定されている地域であれば、周囲の地区から学校を選べる制度です。原則的に1度選んだ学校に卒業するまで通います。
これらの制度は学校側の理由だけでなく、生徒側の理由、身体的理由や地理的理由、親の勤務地などによって区外の学校に進学する場合もあるようです。