子供が大学に進学すると、家庭の経済状況は今までと一変します。ここで気になるのは子供へのお小遣いでしょう。大学生になってもお小遣いをあげるべきなのか、アルバイトを始めたらお小遣いは不要なのか、親としては頭を悩ませる問題になるかもしれません。今回は大学生のお小遣いに関する現状をご紹介します。
もくじ
大学生のお小遣い事情
現在の大学生のお小遣い事情は、いったいどのようになっているのでしょうか? 大学生になると1人暮らしをするケースもありますが、ここでは自宅から大学に通う学生のお小遣い事情にフォーカスして、現状を見てみましょう。
自宅生のお小遣いは減少傾向
全国大学生活協同組合連合会によると、自宅から大学に通う学生のお小遣いの平均は、月に約1万4,000円であることが報じられています。
1990年から2002年までは2万円前後でしたが、2016年では約6,000円分の減少となりました。
これは40年前の水準と同等で、大学生の子供を抱える家計の厳しさを表しています。大学進学にあたって多額の費用を必要とするため、家計が圧迫されているのが現実だと言えます。
大学生のお小遣いの使い道
大学生のお小遣いの使い道は、貯金・食費の割合が最も多いという結果が報告されています。携帯電話代や交通費などを親が負担しているケースが多く、教養娯楽費(ゲーム代・旅行代・習い事の月謝など)が増加傾向にあります。
また日常費として、衣服代や生活消耗品の購入費は年々増加しています。
足りない分はアルバイトで補充
アルバイト収入の平均は3万7,920円で、これは収入の約6割を占めています。6年連続増加傾向にあり、減少しているお小遣いの金額と併せて考えると、お小遣いで足りない部分をアルバイトで補充している実情が見えてきます。また、近年ではアルバイト以外に「マクロミル」や「ECナビ」などのお小遣い稼ぎアプリを使う大学生も増えているようです。