「うちの子どもは人見知りで家族以外と話すのが苦手」「人の話をさえぎって、自分の話を始めてしまう」「子どもが友達と話をしていてる様子を見ても、会話が盛り上がっていないように感じる」「家で子どもと話をしていても、会話がなかなか続かない」など、子どもの人との接し方や会話力に対して不安や課題を感じているお父さん、お母さんは少なくないでしょう。
子どもが成長し、参加するコミュニティが家庭や学校、そして社会へと広がっていけばいくほど、家族や友達など親しい人以外の人や初対面の人と話す機会が増えていきます。大人になったからといって、自然と会話力が向上することは多くありません。どんな相手に対しても自分の考えや意見を伝えることができるようになるためには、子どものうちから会話力を鍛えられるようにしていくことが大切です。そこで、今回は、会話力が低い人の特徴を紹介しながら、お子さんでもできる会話力を向上させるための工夫をお伝えしていきます。
もくじ
会話力が低い人の特徴とは
「会話力が低い」と一言でいっても、その特徴はさまざまです。ここでは会話力が低い人に見られる8つの特徴を紹介していきます。
会話力は努力や工夫次第で、いくらでも改善していくことができるでしょう。ここであげる特徴がお子さんと一致するからといって、悲観的にはならないでください。まずは、会話力がない人の特徴から会話が苦手な理由を知ることが、会話力を向上される最初の一歩になります。
自分のことばかり考える
会話力の低い人には、常にベクトルが自分に向いてしまっているという人がいます。「自分が大変だから」「自分が楽をしたいから」「自分が傷つきたくないから」というように、いつでも主語が“I(私)”になっています。自分のことばかり考えていると、相手を思いやりながら話すという意識が薄れてしまい、周囲から「自己中心的」「自分のことだけしか考えていない」と思われしまうかもしれません。
すぐに結論を出したがる
「結論を出すことにこだわりすぎる」「なんでも人に聞いてすぐに答えを求めようとしてしまう」など、すぐに結論を出したがる傾向にあるのも会話力の低い人に見られる特徴の一つです。
私たちの周りにはインターネットにいつでもアクセスできる環境があり、インターネット上にはさまざまな情報があふれています。そのため、私たちはいつでも自由にたくさんの情報から答えを見つけようとすることができるようになり、「すぐに答えを見つける」ということに慣れてしまっているでしょう。
その「すぐに答えを見つける」という慣れが、人との会話に表れてしまうと、相手の話を急かしてしまったり、十分に聞かずに一方的に結論を出してしまったりと、会話力が低いと言われる行動に無意識に繋がってしまっている可能性があります。
冗談混じりの相手の発言を真に受けてしまう
冗談を言い合うことは、お互いに気を許している関係だからこそ成立するものでもあります。しかし、会話力の低い人は相手が親しみを込めて言った冗談に対して、そのまま言葉の意味どおりに真に受けてしまいがちです。相手の冗談にうまく応答する力を身につけておくことで、自分も相手も、会話をより楽しむことができるようになります。