「初対面の人となかなか会話が続かず沈黙が続いてしまう」「分からないことがあっても、大勢の前だとモジモジしてなかなか質問できない」というように、人との会話が弾まない、うまく話せないことに悩んでいる人は多いのではないでしょうか?
人とのやりとりをスムーズにし、良好な人間関係を構築する上で「質問力」が重要な鍵を握っています。質問の質が高くなるほど相手から得られる情報量も多くなります。また、相手との認識の違いや誤解が少なくなることから、「話しやすい」「仕事がしやすい」といった良好な人間関係の構築にもつながっていきます。
そこで当記事では、人との関係を左右する質問力の重要性と鍛える方法についてご紹介しましょう。
質問力とは?
そもそも質問力とは、腑に落ちないことや納得できないこと、分からないこと、疑問に思ったことを人に聞く力のことを指します。
また、こちらから相手に投げかけた質問によって、相手が自分でも気づいていない潜在意識(インサイト)を引き出すことができるのです。
小学校や中学校では、先生から運動会やマラソン大会、縄跳び大会といった学校行事の説明がされた後に必ず「何か質問がある人?」「何か分からないことがある人?」というように質疑応答の時間が設けられます。
「質問=疑問点をなくす=認識のすり合わせ」ができるため、質問することで、相手との認識のずれを正すことができるのです。
質問力を鍛えるトレーニング方法とは?
それでは、質問力を鍛えるためには日々どんなことを意識すれば良いのでしょうか?
疑問点を紙に書き出す
疑問点は紙に書いて視覚化するようにしましょう。書くという行為によって思考が整理されていきます。話の内容、目的も一緒に紙に書くと、「なぜ?」という新たな疑問が生まれ、自分の頭で1度考えるというクセが体に染みついていくのです。そのため、誰かの話を聞くときは必ず疑問点を紙に書き出すということを習慣化するように意識してみてください。
言葉のキャッチボールを意識する
子供にあれこれ質問するばかりでなく、言葉のキャッチボールを意識してみてください。日常生活の繰り返しが習慣化し、それが当たり前になっていきます。人の話を最後まで聞き、状況に合わせた臨機応変な質問ができるようになっていくのです。
学校の先生や両親の発言に対して「分かった」「次は頑張る」と答える子供に対して、「次のテストまでにどんな勉強をすれば良いと思う?」という風に、深堀りした逆質問を投げかけると良いでしょう。
問題について自分で改善策となるような質問を意識することで、「目標を達成するためにはどうすれば良いのか?」と、子供自身が理由を考えられるようになります。同時に、考えさせることで疑問が生まれて両親や先生への質問の仕方も変わってくるはずです。
子どもが考えるきっかけとして質問をしてあげる
子供が日常的にものごと対して考えることが質問力を鍛えるためには大切です。子供自身が考えたり、次の行動を起こすきっかけとなるように質問をしてあげるように意識しましょう。
質問をしてあげることで子供自身に考える習慣がつくと自分物事を考えるようになっていきます。
適度に休むことも必要
子供の気持ちやコンディション次第では適度に休ませてあげることも大切です。
質問をしても上手に答えを返さなかったり、考えることをしない時もあります。そんな時には適度の休みをとって、子どもの気持ちが整うまで待ってあげることも必要です。
無理に子供にやらせるのではなく、子供のやる気を引き出すことを意識してみましょう。