子育てをする親の中には、子供の暴力行為に悩んでいる人もいるでしょう。実は、この10年の間で子供の暴力行為の件数が大きく伸びています。子供の暴力行為はどうすれば止めることができるのでしょうか。当記事では子供の暴力の原因と対処法についてご紹介します。
もくじ
我が子だけではない!暴力をふるってしまう子供
周りの子供たちは素直に言うことを聞くことができるのに、我が子は乱暴な行動が目立つのはどうしてだろう……と悩んでいる親もいるでしょう。しかし、暴力的な行動を起こしてしまう子供は多く、しかもこの10年間でその数は大きく伸びているのです。
10年でこんなに変わった!学年別子供の暴力件数
小学生による暴力件数の推移を見ていきましょう。文部科学省が2018年10月に発表した子供の問題行動についての資料を見ると、小学生の暴力行為の件数の推移は以下のようになっています。
(参照元:平成29年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について|文部科学省)
小学校の暴力件数を見てみましょう。2007年度には5,214件でしたが、2017年度には28,315件となっています。小学生による暴力行為は、10年間で5倍以上に増えています。さらに1997度と2017年度を比較すると、約20倍に増えています。
このことから、暴力的な行動を起こしてしまう子供の数が増えてきているということが分かります。
子供の暴力は誰に向けられる?その矛先とは
子供の暴力行為は家族や友達など、身の回りの人に向けられることが多いでしょう。加えて物を投げる、壊すなどの行為を起こしてしまう子供もいます。
中には家庭では暴力的だけど、幼稚園や小学校では大人しくしている子供もいます。その場合は親が相談しても、先生に状況が上手く伝わらないかもしれません。その結果、子育てのアドバイスをもらえる人が周りに少なく、悩みを抱えてしまう親もいるでしょう。
また、暴力の中には「言葉の暴力」と言うものも存在しています。物理的な攻撃だけでなく、言葉により精神的な攻撃をするのです。「暴力的な子供」の中には、暴れてしまう子供、人を傷つける言葉を多用してしまう子供の両方が含まれるでしょう。