受験やテストに!子供の記憶力がグングンのびるエピソード記憶とは - cocoiro(ココイロ)

受験やテストに!子供の記憶力がグングンのびるエピソード記憶とは

受験勉強やテストの際、なかなか子供が勉強を覚えられず苦労する親は多いことでしょう。「子供の記憶力がグングンのびたらいいのに」と思う親向けに今回の記事では、記憶力向上に役立つ「エピソード記憶」についてお伝えします。

子供の成長に欠かせない記憶力

子供の年齢に応じた記憶の向上

私たち人間は、脳の発達により多くの事柄を記憶できる動物です。子供の記憶は、いつごろからあるのでしょうか。実は、母親のお腹の中、つまり胎児期からすでに記憶があると言われています。

ある研究では、生まれたばかりの赤ちゃんに、母親とそうではない女性の声を聞かせた所、脳波の反応に違いが表れたそうです。

1歳ごろには「パパ」「ママ」などの簡単な言葉を話し始めます。こういった言葉も一種の記憶です。2歳から3歳にかけて、言葉を記憶する能力は特に発達していきます。語彙数は、1歳後半で約200語だったのが、5歳には約3,000語までに増えていきます。1~5歳までの言葉の記憶は、主に周りの大人、両親や保育園の先生から吸収していきます。特に両親が積極的に話しかけると、多くの言葉を覚えることにつながるでしょう。

初めは、一単語しか話せなかった子供は、段々と「おそと、いく」「おふろ、入る」などの二語文になり、最終的には、「○○くん、お腹すいた」「パパ、抱っこして」といった完全な文に変わっていきます。3歳ごろには、目の前の事柄以外でも話せるようになり、一般的、習慣的な記憶についても話せるようになります。4歳ごろになると、「エピソード記憶」が表れるようになってきます。

子供のテスト、受験勉強に役立つ

このエピソード記憶は、子供の成長の過程で役に立ちます。記憶の種類については、次の項目で詳しくご紹介しますが、「意味記憶」と「エピソード記憶」をバランスよく取り入れることで、子供の記憶力向上へとつながっていきます。

記憶力がのびれば、自然とテストや受験勉強で結果はのびていくでしょう。社会、理科といった暗記科目だけでなく、国語であれば語彙力の向上、算数であれば方程式の集積が、成績アップへとつながっていきます。