昨今、子供の主体性を高めるような育て方が、その後の発達において重要であると言われています。では、子供の主体性を高めるために、親としてどんな環境を作るべきなのでしょうか? そもそも主体性とは何なのでしょうか? 当記事では子供の主体性を伸ばすために必要なことをご紹介します。
主体性とは?
そもそも主体性とは、自分の役割や立ち位置を考え、意思に基づいて責任を持って行動することです。「これからどうするのか」「何をするのか」が決まっていないという状態でも、目的を考えて正しく成果に向かうためにはどうすべきなのか、どういうアクションを起こすべきなのかを模索します。主体性というのは、状況を判断して自分で意思決定をしながら、実行に移す力のことです。
ただ、子供社会における主体性は、上記と少しニュアンスが異なります。というのも、主体性を高めるためには幼いころの周囲との関わり方、物事への取り組み方が大きな影響を及ぼすとされているからです。
子供の主体性とは、興味関心、願いや期待といった心のうちに秘めた想いを動機として、自分で考えて物事に取り組む姿勢だと言われています。
4~6歳になると、同じ保育園や幼稚園に通う友達の想いを考えた上で「自分が相手に対してどう振る舞えば、楽しく心地良さを感じてもらえるか」ということをより強く意識して行動できるようになります。
つまり、主体性とは周りの人と関わる中で、自分の役割を自覚しながら頭できちんと考えて実行すること。子供は成長する過程で、自分の興味関心のある事柄を実現するためには、「どうすれば良いのだろうか」「もっとこうしたら良いのではないだろうか」と、試行錯誤を繰り返しながら成果に向かう方法を自分で考えられるようになります。これこそが主体性なのです。