「子供の宿題が終わらない……」「せっかくのお休みなのに子供の宿題がたくさん……」と頭を悩ませていませんか?なかなか計画通りに進まず、不安やイライラが募っている方も多いでしょう。
子供の宿題は、子供自身で行うことが大前提。しかし、保護者のサポート次第では計画的に宿題を終わらせることができます!当記事では、宿題が終わらない原因と効率的に宿題を終わらせる方法をご紹介。まずは、宿題の進め方の実態を見ていきましょう!
夏休みや冬休みの宿題は、どうやって進めてる?
宿題の進め方は、人によってさまざま。夏休みや冬休みなど長期休暇の場合は、前半に宿題を終わらせたり、毎日コツコツ勉強したり、後半に一気に宿題を片づけるなど宿題に対する取り組み方にも違いが生じます。大切なのは、自分に合った方法で宿題を進めることですが、他の人はいったいどのように宿題を進め、それによってどのような問題や効果が生じているのでしょうか。詳しく確認していきましょう。
前半集中型を計画している人が約3割!しかし実際には……?
2018年に実施された、岡山大、広島大、佐賀大が小学生を調べた共同研究で実施された、公立小学校3校の4~6年生526人を対象にしたアンケート(有効回答数460人)によると、夏休みの宿題を「さっさと片付ける」計画は破綻しやすいということが分かったそうです。調査では、夏休み開始1週間前に「宿題の計画」を尋ね、夏休み明けに「実際の宿題行動」とストレスを調べる、という形で夏休み前後に計2回、質問用紙を配って回答を求めました。
計画段階の回答は、毎日コツコツする「継続型」が約60%、すぐに終わらせる「前半集中型」が約30%、休み終わりごろにまとめてする「後半集中型」が約2%という結果となりました。一方、実際どのように進めたのかの回答は、継続型が約70%、前半集中型が約15%、計画では少なかった後半集中型は11%と約5倍、無計画は7%と約2倍となり、後半にずれ込む生徒の比率が増えるという結果が得られたようです。
宿題を前半に終わらせることを計画しても、実際には想像していたよりもスケジュール通りにいかず、難しくなることが分かります。
後半集中型はストレスがたまる傾向に?
また同調査では、後半に集中した子と無計画に進めた子は、前半集中型や継続的に進めた子よりも、休み明けのストレスが高まりやすいということも分かっています。
宿題が終わらないと、休みの後半に一気に宿題を終わらせなければいけません。その結果、休み明けは寝不足や緊張状態などからストレスが高まりやすくなります。これでは、せっかくの休暇の意味がありません。「期日までに宿題を終わらせることができるだろうか」といった不安は、子供の精神的不安として表面化し、学校や勉強に対するモチベーションにも影響を及ぼします。