考える力がない子供に「よく考えなさい」と言っても、考えるということが何かわかっていなければ先に進めません。考える力は子供にとって重要な意味を持ちます。考える力がない子供はどうなってしまうのか?どうしたら考える力が身につくのかを解説します。
もくじ
考える力がない子供の問題点
考える力がないとどうなるでしょう? 分かりやすい例としては、勉強の基礎が分かっていても応用ができないことです。基礎が身についていても、応用ができないとそこでつまずいてしまいます。勉強やテストでも最初に基礎を学びますが、そこから先は応用が増えます。
頭で考えるということができないと、基礎が分かっていてもどう対処したらいいか分からなくなってしまうのです。考える力がないとどのうような問題が生じるのか、もう少し詳しく見ていきましょう。
思いつきでしか行動できない
考えるということがよく分かっていないと、思いつきで行動するようになります。ひらめきと似ていますが、ひらめきは考える力があるからこそでるものです。パっと頭に思い浮かんだアイデアでも、瞬時にそれをしたらどうなるかまで考えるます。きちんとした考えがあれば、思いつきでの行動もそれが良い結果につながることは少なくないでしょう。考える力がないのに思いつきで行動してしまうと、問題が生じたときや困難に直面したとき対処できません。
何でも人に頼る
考える力がない子供は、考えろと言われてもその方法が分かりません。「これはどうしたら良いのだろう?」とは思っても、そこから先をどうすべきか分かりません。こういうときは誰かに聞けば教えてもらえます。教えてもらえば問題が解決しますが、それは人の力を借りたからであって自分で考えてはいません。
次に問題が起きたときも、「前回人に聞いて解決したから今回もそうしよう!」となんでも人任せな子供になってしまいます。子供のころからこういう習慣をつけてしまうと、大人になってからもなんでも人に頼るようになります。
疑問に思うことがない
疑問というのは考えるからこそ生じるものです。一般的には疑問に思うことがあったとき、それを自分で調べようとします。大人ならネットで検索すればすぐに答えが見つかりますが、子供の場合は辞書を引いたり図鑑を見たりします。調べることで疑問が解決しますし、そのことは強く記憶に残ります。自分で解決したことは自信にもつながります。
しかし考える力がないと、なんでだろう?と思っても、人に聞けば教えてもらえるからと自分で調べようとはしません。そのうち疑問すら持たないようになる可能性もあります。疑問がないと疑うということもしなくなるので、大きなミスをしでかすリスクが高まります。