簿記2級は就職・転職や入試に有利~全商と全経と比較
日本商工会議所は、簿記は大学推薦入試、就職活動、キャリアアップに有利に働くと説明しています。
簿記2級は、転職のリクルートエージェントの企業が求める資格ランキングでは1位、日本経済新聞社と日経BPが共同運営するNIKKEI STYLEの保有資格満足度ランキング2016では7位と、ビジネスパーソンから高い評価を得ている資格です。それだけ、企業に勤める上で会計の知識は必要になるということでしょう。
会計の知識や計算能力に関する資格は日商簿記以外にも、簿記実務検定試験(全商簿記)と簿記能力検定(全経簿記)があります。
一般的に日商簿記2級は全商簿記1級より難しく、全経簿記1級と同等程度という意見があります。そのため、将来のキャリアにしたい方におすすめの会計資格は、知名度が最も高い「日商簿記」です。
しかし、簿記2級は簡単な試験ではないため、試験勉強や対策に時間がかかります。ゆえに日本商工会議所は、社会人で取得を目指すよりも、時間のある学生時代に取得することを推奨しています。
簿記2級の試験情報
簿記2級の受験を検討される方のために、試験までの流れを簡単にご紹介します。ただし、2020年1月29日現在の情報を基にしていますのでご注意ください。
申し込みについて
申し込み受付日時・受付方法は、試験日の約2ヶ月前から、受験希望地の商工会議所にお問い合わせください。
例年の試験日 | 年3回(2月・6月・11月)の日曜日 |
受験資格 | なし |
受験料 | 4,720円(税込) |
試験範囲・配点について
簿記2級の試験は、すべて記述式です。マークシート式の選択問題は出題されません。
商業簿記 | 第1問:20点
第2問:20点 第3問:20点 |
工業簿記 | 第4問:20点
第5問:20点 |
試験日程・当日の持ち物について
試験は日曜日の午後に行われます。当日の持ち物に注意が必要ですので、事前の確認を怠らないようにしましょう。
2020年の試験日 | 第154回:2月23日 日曜日
第155回:6月14日 日曜日 第156回:未定 |
試験開始時刻 | 午後1時30分
(注)集合時刻は会場ごとに異なるため、受験票で確認する |
試験時間 | 120分 |
持ち物 |
(注)身分証明書がない場合は、受験地の商工会議所に相談する
(注)電卓の使用可能な機能条件については、下記参考で確認
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合格発表について
簿記2級の合格は絶対評価です。
合格基準点 | 70%以上(満点100点) |
合格発表について | 期日・方法・証書の受け渡しは商工会議所ごとに異なるため、申込時に確認 |
参考
まとめ
会計基準は「生もの」なので、経済情勢に合わせて常に改正が行われます。そのため、合格した時点と将来とでは、会計処理が異なっている可能性があります。しかし、簿記2級を一度取得すると、「財務諸表を読める」という一生ものの会計スキルが得られます。よって簿記2級は取得に労力がかかるものの、合格後の効果は十分に得られる資格といえるでしょう。
参考
企業が求める資格ランキングトップ10|リクルートエージェント
保有資格の満足度ランキング2016|NIKKEI STYLE
日商簿記・全商簿記・全経簿記の違いとは?|スタディング簿記講座
簿記2級の合格に必要な勉強時間(学習時間)はどのくらい?|フォートサイト簿記通信講座