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資格取得やキャリアアップのために簿記3級の試験を受けるという方も多いことでしょう。簿記の資格は就職でも有利になるといわれていますが、簿記3級の試験対策として、勉強時間はどれくらい必要になるのでしょうか。ここでは、簿記3級の勉強方法やおすすめの参考書などをご紹介します。
もくじ
簿記3級の勉強時間について
簿記の試験は初級・3級~1級の全部で4つの区分がありますが、就職活動などで役立てたいという方は3級以上を目指す方が多いといいます。簿記3級というと、どれくらいの合格率で、簿記3級に必要な勉強時間はどれくらいなのでしょうか。それぞれ詳しくご紹介します。
簿記3級の難易度・合格率は?
簿記3級の試験科目は商業簿記で、試験時間は2時間、合格基準は70%となっています。2019年11月に行われた3級の試験では、受験者が80,130名(合格者は34,159名)、合格率は43.1%となっています。
過去のデータにおいても、簿記3級の合格率は、40%~60%未満となるため、試験難易度はやや高いということができるでしょう。簿記3級は専門用語が多く、1つの問題にかける時間が多くなってしまう傾向があることから、試験対策では基礎問題だけでなく応用問題についてもしっかりと取り組む必要があります。
簿記3級に合格するのに必要な勉強時間はどれくらい?
簿記3級に合格するためには、どれくらいの時間が必要なのでしょうか。簿記試験の会場では計算が電卓で行われ、さらに簿記3級については複雑な数式が出てくることは少ないといわれています。まずは簿記の基礎や仕組みについて理解し、繰り返し問題を解くことで簿記に必要な技能を習得することができますが、一般的には簿記3級に必要な勉強時間は100時間ほどといわれています。
しかし、100時間勉強したからといって、必ずしも合格できるというわけではなく、スケジュールを立て、必要な学習量がこなせるように管理する必要があります。
簿記3級の勉強方法について
簿記3級の主な勉強法としては、参考書や過去問などに取り組む方法があります。それぞれの勉強法のポイントについてご紹介します。
過去問で試験の傾向を把握する
簿記3級の過去問を確認することで、試験の傾向について理解することができます。出題傾向を理解した上で勉強をすることが、試験対策へとつながるでしょう。しかし、いきなり過去問に取り組むのはあまりおすすめとはいえません。
例えば、初めて簿記3級の試験を受けるという方は、まずは基本テキストや基礎問題集などで簿記について勉強をしますが、基礎を理解できたからといって過去問に取り組んでも、多くの場合で解くことが難しいといわれています。
過去問は基礎を理解した上で、さらに応用問題をテキストなどで繰り返し勉強し、初めて問題の意味が分かるようになるといいます。過去問が掲載された参考書を購入する際は、分かりやすく説明がされているテキストを選ぶと、過去の出題内容の全貌を理解できるようになるでしょう。試験対策として、過去問で試験傾向を把握するのは大切なことですが、あくまで基礎や応用について理解した上で取り組むようにしましょう。
参考書に取り組む
参考書は初心者から上級者まで、個人のレベルに合わせた内容があるため、まずは基礎用に1冊、応用問題用に1冊、過去問対策用として1冊など、目的別に参考書を選ぶといいでしょう。前述したとおり、簿記3級の勉強時間目安は一般的には100時間といわれています。例えば、試験の3ヶ月前から試験勉強をスタートするとして、1ヶ月に34時間、1週間に8.5時間ほど勉強する計算となります。
最初の月は基礎問題集を、2ヶ月目は応用問題集を、3ヶ月目は過去問もあわせて総復習するといったようにスケジュールを決めて参考書に取り組むといいでしょう。間違えた問題に関しては印を付け、何度も復習し、理解できるようになると試験でのミス対策につながります。