簿記3級合格にはどのくらいの勉強時間が必要?
簿記3級で身につく力が分かったところで、続いては必要な勉強量を考えてみましょう。独学の場合と講座を受講する場合をご紹介します。
独学の場合
これから簿記3級を独学しようという人は、主に学校で簿記を習ってこなかった人になるでしょう。知識がほぼない状態からスタートだと仮定すると、必要な勉強時間はおよそ90時間だといわれています。
中には実際に自分が行っている事業の経理をしながら簿記の勉強も進めたいという人もいるかもしれません。その場合は経理作業をすること自体が勉強になるので、体感的には90時間より少ない時間でも簿記3級の範囲をカバーすることができるかもしれません。
テキストを2回読み、問題集を2回解き、一週間前からは過去問をちびちびとやりました(2回やるつもりでしたが、飲み会などが重なり1回しかできませんでした)。一ヶ月前くらいから学習を開始しました。
(引用元:153回を受検。100点。|Amazonカスタマーレビュー )
『合格テキスト 日商簿記3級 Ver.10.0』を使用して1ヶ月程度で合格できたという人もいました。
結論から言うと、簿記3級の独学合格に必要な勉強時間は、おおむね60時間から70時間です。
1日1~2時間のお勉強で、時々休んで、「3ヶ月」の勉強期間を見ておきます。
「3ヶ月」あれば、おおむねすべての論点は消化できますが、後述するように、簿記3級は格段に難化しているので、受かるまで時間のかかる公算が大です。
(引用元:簿記3級の勉強時間|独学のオキテ)
長めの勉強時間を推奨する慎重派の意見としては「3ヶ月程度」というものがありました。
講座を受講する場合
各資格予備校・講座が公表している合格までの総勉強時間数は以下のようになっています。
予備校 | 時間数 |
LEC | 90 |
TAC | 60~80 |
フォーサイト | 100〜120 |
これらは上記の講座を受けつつ自習も行うという前提になっています。授業時間以外の進度は人によって異なります。まずは少し長めのスケジュールを予定しておいて、早く学習が進んだ場合は受験のタイミングを早めると良いでしょう。
参考
級ごとの難易度と特徴 – 日商簿記|LEC東京リーガルマインド
[試験・学習]日商簿記検定試験合格にはどのくらいの学習時間が必要ですか?|TAC
簿記2級の合格に必要な勉強時間(学習時間)はどのくらい?|フォーサイト
簿記試験について知ろう
最後に簿記試験についても確認しておきましょう。簿記は比較的試験回数が多い資格試験です。試験と試験の間に緊張感を持って勉強するのが早期合格の秘訣となりそうです。
3級は年に3回
簿記3級は毎年2・6・11月の3回実施されています。簿記試験を主催している各地の商工会議所を経由して申し込みを行います。申し込み方法や期日は商工会議所によって異なりますので、事前に近くの商工会議所を探しておきましょう。
参考
受験料や試験時間など
2020年2月現在、受験料は2,850円(税込)です。資格試験の受験料としては比較的安価であるため、学生も受験しやすい試験です。大学の推薦入学で有利になることがある資格でもあるため、高校生のうちから挑戦するのもおすすめです。
問題 | 試験時間 |
商業簿記5問 | 120分 |
試験は商業簿記から5問出題されます。日本商工会議所のウェブサイトには解答例付きサンプル問題が掲載されているので、実際の雰囲気をまずつかんでおきましょう。試験では仕訳も手書きで行うことになるので、普段パソコンで経理を学んでいる人も紙の帳簿に慣れておくと良いでしょう。
参考
まとめ
簿記3級の合格率や、どのような試験なのか、勉強はどのくらい必要なのかについて解説しました。特殊な用語を覚え、複式簿記の考え方に慣れるまでが大変かもしれませんが、実務でも役に立つことの多い知識を手に入れられます。ぜひ挑戦してみてください。
参考