簿記3級の合格率はどのくらい?身につく能力・難易度・勉強時間 - cocoiro career (ココイロ・キャリア)

簿記3級の合格率はどのくらいだと思いますか? 「簿記3級って簡単なんでしょ?」と思っている人もいるかもしれませんが、難易度は徐々に上がってきているといわれています。現在の正確な合格率を把握しておきましょう。本記事では合格率のほか、勉強時間や試験の概要についても紹介しています。

簿記3級の合格率は?

簿記3級の合格点数は「70%以上」と定められています。受験者数にかかわらず、7割を正解できれば合格できる試験です。参考までに全体の合格率を見てみましょう。

全体合格率

受験者数 合格者数 合格率
152(2019.6.9) 91,662 40,624 44.32%
151(2019.2.24) 104,357 44,302 42.45%
150(2018.11.18) 111,657 38,884 34.82%
149(2018.6.10) 101,173 35,189 34.78%
148(2018.2.25) 102,212 38,246 37.42%
147(2017.11.19) 113,559 35,868 31.59%
146(2017.6.11) 102,077 40,880 40.05%
145(2017.2.26) 105,356 38,289 36.34%
144(2016.11.20) 120,096 42,558 35.44%
143(2016.6.12) 106,558 28,705 26.94%

2020年2月現在公開されているもののうち、最新10回分の試験の合格率を表示しています。受験者数は各回でおよそ9〜11万人と幅があり、合格率も回によって大きく変わっていることが分かります。

参考

簿記 3級受験者データ|商工会議所の検定試験

実際の受験者数からの合格率

実受験者数 合格者数 合格率
152(2019.6.9) 72,435 40,624 56.08%
151(2019.2.24) 80,360 44,302 55.13%
150(2018.11.18) 88,774 38,884 43.80%
149(2018.6.10) 79,421 35,189 44.31%
148(2018.2.25) 78,243 38,246 48.88%
147(2017.11.19) 88,970 35,868 40.31%
146(2017.6.11) 80,227 40,880 50.96%
145(2017.2.26) 80,832 38,289 47.37%
144(2016.11.20) 94,411 42,558 45.08%
143(2016.6.12) 83,915 28,705 34.21%

上記の受験者から、申し込みはしたものの実際に会場に来なかった人を除いた合格率を算出しました。毎回2万人近くが実際に受験していないので、実受験者数から見る合格率はやや高くなります。

参考までにさらに過去20回分のデータも掲載しておきます。

受験者数 実受験者数 合格者数 合格率(実受験者のうち)
142(2016.2.28) 114,940 89,012 23,701 26.63%
141(2015.11.15) 107,928 84,708 22,094 26.08%
140(2015.6.14) 102,252 79,467 41,910 52.74%
139(2015.2.22) 102,450 79,460 42,990 54.10%
138(2014.11.16) 110,602 86,659 33,364 38.50%
137(2014.6.8) 101,574 78,726 37,824 48.05%
136(2014.2.23) 99,368 75,049 30,690 40.89%
135(2013.11.17) 119,736 93,781 45,045 48.03%
134(2013.6.9) 110,190 85,585 29,025 33.91%
133(2013.2.24) 109,473 84,846 33,513 39.50%
132(2012.11.18) 122,458 95,847 30,622 31.95%
131(2012.6.10) 107,370 83,409 34,294 41.12%
130(2012.2.26) 107,326 80,887 39,693 49.07%
129(2011.11.20) 135,400 105,106 52,326 49.78%
128(2011.6.12) 118,775 93,091 34,075 36.60%
127(2011.2.27) 119,975 91,077 27,970 30.71%
126(2010.11.21) 148,942 117,180 52,133 44.49%
125(2010.6.13) 144,480 113,269 31,592 27.89%
124(2010.2.28) 126,236 95,092 17,906 18.83%
123(2009.11.15) 140,245 108,429 53,728 49.55%

参考

簿記 3級受験者データ|商工会議所の検定試験

簿記3級で身につく会計能力は?

試験のデータを見たところで「簿記3級とはどのような資格なのか」をあらためて知っておきましょう。

商業簿記のみが範囲

簿記は大きく分けて「商業簿記」と「工業簿記」の2種類があります。名前を見ると、それぞれの簿記が必要な業態が分かります。

商業簿記は、主に物を仕入れてきて売る業態で使われるものです。身近なところではコンビニエンスストアやスーパーなどがそうですし、商社なども同様の業態となります。

一方の工業簿記は、原材料を仕入れて加工し、商品を作る業態で必要となる簿記です。さまざまな工場や職人などがこれに当てはまります。原材料・加工途中の物・商品になった物の在庫など、物の状態によってどの帳簿に記入されるかが異なるため、商業簿記と比べると仕訳が複雑になるのが特徴です。

商業簿記と工業簿記のうち、簿記3級で試験範囲となるのは「商業簿記のみ」です。簿記全体の知識でいうと初級編が簿記3級であると考えれば良いでしょう。

参考

工業簿記と商業簿記との違い(工業簿記の特徴)|原価計算の基礎 

簿記 試験科目・注意事項|商工会議所の検定試験

個人事業主などの経理ができるようになる程度

青色申告を行う個人事業主に求められる会計知識がちょうど簿記3級程度だといわれています。複式簿記というものの仕組みを理解し、実際にお金が動いたときに帳簿上はどのような記録が残るのかを自分で考えることができる力がつくのが簿記3級の実力だと考えておきましょう。

参考

はじめての確定申告でいろいろあったが、結局は日商簿記3級受験が正解だったという話|Cool Workers