ホワイトマークの取得が必要になる理由
ホワイトマークの取得が必要とされる背景には、現在の社会における課題が大きく関係しています。ここからは、ホワイトマークの取得が必要になる理由について見ていきましょう。
超売り手市場によって企業は選ばれる立場に
超売り手市場によって企業は選ばれる立場に変わっていることが、ホワイトマークの取得が必要になる理由の1つとなっています。現在の日本は、超高齢社会であり、若者の人口が減少しています。そして、有効求人倍率も右肩上がりを続けています。
このような背景から、企業は、求職者を選ぶ立場から、求職者に選ばれる立場へと、立場の変革をしなければいけない状況にあります。企業は、求職者に選ばれる企業であり続けることが必要であり、ホワイトマークを取得することが重要となるのです。
就活生は企業に健康で働きやすい職場を求める
就活生は、企業に健康で働きやすい職場を求めています。2016年度に経済産業省が行った「健康経営の推進について」の調査では、就活生へ「将来どのような企業へ就職したいか?」という質問をしています。回答の結果は、
1.「福利厚生が充実」
2.「従業員の健康や働き方に配慮」
の2つの順番に、最も多い回答となりました。この回答からも分かるように、就活生の多くは、健康的な働き方を求めています。このような背景から、ホワイトマークの取得が企業の人材確保につながり、そして、企業の経営にも大きく関わってくるものとなるのです。
ホワイトマークの就活への活用法
では、就活生は実際に、ホワイトマークを就活へどのように活用していけばよいのでしょうか? ここからは、ホワイトマークの就活への活用法について解説します。
企業選びの1つの基準にする
ホワイトマークは就活において、企業選びの1つの基準になるものです。ホワイトマークやくるみん、プラチナくるみん、えるぼし、ユースエールなどのホワイトマーク関連の認定を企業が取得しているかどうかは、優良企業かどうかを図る1つの基準となり、企業選びの際に就活生が重視したいポイントでもあります。
企業説明会では一見すると良い企業に見えても、企業の実情についてまでは分かりづらいものです。就活生は、ホワイトマークという外部からの客観的な情報を踏まえて、自分の目で見た情報や集めた情報などを参考に、企業を総合的に判断していくことが大切になります。
取得企業のみ参加の就活イベントへ行く
就活生は、ホワイトマークの取得企業のみが参加している就活イベントへ行くこともおすすめです。最近では、厚生労働省が取得企業のみを集めた就活イベントを全国で開催しています。イベントに参加することで、優良企業から直接話を聞くことができ、業界研究や企業分析につながる貴重な機会となるでしょう。
ホワイト企業検索の「優ジロウ」を活用
ホワイト企業検索の「優ジロウ」も、就活にぜひとも活用していきたいもの。非営利一般社団法人の安全衛生優良企業マーク推進機構による「優ジロウ」のサイトでは、検索によって、ホワイト企業とブラック企業を一覧にして表示することができます。また、くるみんなど、ホワイト関連の認定制度についても同時に検索することが可能です。
就活生は、志望する企業が、ホワイト企業であるかどうかを見極めることは難しく、分かりやすくホワイト企業とブラック企業が表示される「優ジロウ」は、うまく利用していきたいものとなります。
参考
優ジロウ|SHEM 非営利一般社団法人 安全衛生優良企業マーク推進機
まとめ
厚生労働省によるホワイト企業認定は、超売り手市場の現代に必要といえる制度であり、就活の際にもうまく活用していきたいものです。みなさんも、ぜひこれを機会に、ホワイトマークや関連する4つの認定制度についての理解を深めてみていはいかがでしょうか?
参考
安全衛生優良企業認定 ホワイトマーク ~厚生労働省が認定するホワイト企業の証~ |SHEM 非営利一般社団法人 安全衛生優良企業マーク推進機構
取得に高い水準が求められる「ホワイトマーク(安全衛生優良企業)」|エムステージ 産業保健サポート
ホワイト企業とは?ホワイト企業とブラック企業を判別するプロに聞いてみた!安全衛生優良企業マーク推進機構・ 木村誠氏インタビュー|スモビバ!
【厚生労働省認定】ホワイトマーク認定取得支援パッケージ|JBMコンサルタント:社員教育、コールセンター研修、働き方改革サービス
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