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将来の仕事においてもある程度の学力を必要とする看護・医療系などの学校を除いて、専門学校には、偏差値はあまり関係ありません。では、どのように専門学校のレベルを知り、合格への道筋を立てればいいのでしょうか? 今回の記事では、基本的に専門学校に偏差値がない理由と、専門学校のレベルを知る方法、合格するためにするべき3つのことをまとめました。
もくじ
専門学校に偏差値はない?
専門学校は、看護・医療系など一部の分野を除いてあまり偏差値が関係ありません。なぜなら、専門学校は大学のように模試があるわけではないからです。ここでは、偏差値の根本的な考え方と看護・医療系の模試の種類、大学の偏差値との違いをご紹介します。
理由は専門学校は模試がないから
偏差値は、試験を受けた人たちの中で、自分がどれくらいの位置にいるかを表す数値です。平均点をとれば、偏差値は50になるように設定されています。平均点よりも高い点数をとれば、偏差値は50以上になり、平均点よりも低い点数をとれば、偏差値は50以下になります。しかし、専門学校には基本的に模試がないため偏差値も関係ありません。
大学を受験する場合は、予備校が主催するものを中心にいくつも模試を受けます。例えば、駿台予備校が主催する駿台全国判定模試、河合塾が主催する全統マーク模試、代々木ゼミナールが主催する総合学力判定模試などです。専門学校には、これらの予備校が主催する模試に代わるものがありません。
基礎学力が問われる看護・医療系は偏差値基準あり
専門学校の中でも模試があるのは、看護・医療系の学校です。例えば、看護系の模試には下記のようなものがあります。
模試名 | 特徴 |
全国看護模試 | 自宅受験が可能
看護系学校の志望者限定 英語・数学・国語の3科目 |
医進会模試 | 受験料が無料
大学・短大と専門学校で時間割が異なる 現代文・英語・数学IA・生物基礎の4科目 |
看護医療系模試 | 看護師、理学療法士、作業療法士、准看護師の志望者向け
私立大学から専門学校まで対応 英語・数学・国語・生物の4科目 |
共通している特徴は、看護・医療系の受験生だけが受ける模試であるという点です。そのため、志望校の中での順位を知ることができますし、合格の可能性も一目で分かります。
参考
大学の偏差値とは直接比較できない
偏差値は、受験生の中で順位を知るための数値です。つまり、模試を受けている受験生の人数や学力レベルの高さによって偏差値は変動します。
予備校が開催している大学志望者向けの模試は、2018年度の河合塾の全統マーク模試では1回あたり30万人ほどの受験生が受けています。比較的少ないものでも、2~4万人という規模です。しかし、看護・医療系に特化した模試の受験者数は数千人程度の規模です。
そのため、看護・医療系の模試で偏差値65だったとしても、大学志望者向けの大規模な模試で同じ偏差値65をとれる確証はありません。
参考
どの模試受ければいいの??【駿台、河合、代ゼミ、進研】徹底比較!│武田塾
専門学校のレベルを知る方法
専門学校は、「偏差値」という分かりやすい数値の基準がありません。そのため、自分の学力レベルと合っているかどうかをはかるのは難しいです。そこで、高校の進路サポートセンターに相談することと、専門学校の就職率や講師の実績を調べることをおすすめします。
高校の進路サポートセンターに相談する
在籍している高校の進路サポートセンターには、過去に先輩たちが進学した大学・短期大学・専門学校などのデータが蓄積されています。例えば、高校在籍時代の内申点が30だった先輩Aが、志望している専門学校に合格していたとしたら、自分もA先輩と同じように内申点を30とれていれば合格する可能性があると考えられるのではないでしょうか。
また、進路サポートセンターにいる先生方は、これまでに多くの生徒の進路相談を受けてきた経験があります。それらの経験をもとに相談に乗ってくれるでしょうし、情報を提供してくれるはずです。特に、専門学校のように偏差値という分かりやすい数値基準がない場合には、進路サポートセンターを有効に活用したいところです。
専門学校の就職率・講師の実績を調べる
専門学校は、就職率や進路先を売りにしている場合が多いです。例えば、国家試験の合格者実績や公務員試験の合格者実績などがホームページに載っています。また、講師の方がプロフェッショナルの場合は、「教えてもらいたい!」と思う人も多いはずです。
就職率や資格取得の実績、講師の知名度が充実している専門学校は人気が集まりやすいです。人気があるということは、学生が集まるということなので、レベルも高くなると考えられます。