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「AO入試」というと大学受験を連想する人もいるかもしれませんが、実は専門学校でも入試形態の1つとして展開されています。実際に専門学校のAO入試は、どのような特徴があるのでしょうか。大学受験のAO入試と比較しながら、入試の流れや合格者の割合と一緒に、専門学校のAO入試について解説します。
もくじ
AO入試とは?
AO入試の「AO」とは、正式名称「Admissions Office(アドミッションズ・オフィス)」であり、各学校の入試を選考する事務局のことを指します。
受験生の過去(=学校での実績や評定)を評価して合否を判断する推薦入試とは違い、AO入試は、受験生の志望コースや学科に対する適性や意欲だけでなく、学力だけでは測れない能力や個性、未来などを複数の視点から評価する入試システムとなっています。
専門学校のAO入試の特徴
専門学校のAO入試の特徴は、次の4つです。
面接・実技試験・適性検査を実施する
専門学校のAO入試は、大学のAO入試と違い、学力(筆記)試験を試験科目にする学校は少ないのが特徴です。学校によって試験内容に違いがありますが、面接・実技試験・適性検査・小論文のいずれかを実施し、時間をかけて学校にふさわしい受験生を選出する傾向といわれています。
特に面接および面談では、学校側が受験生の志望理由・意欲・適性をチェックするので、対策を万全にしておきましょう。
学校によってエントリー開始時期にバラつきあり
専門学校のAO入試を受験するなら、志望する学校の公式ホームページからエントリーすることが必須です。
そして、専門学校におけるAO入試のエントリーは、早い学校で6月ごろからスタート。ピークは、7月から8月あたりといわれています。ほかにも入学シーズン直前の3月までエントリーを受け付けている学校もあるので、秋に集中する大学AO入試と比べて、専門学校は時期にかなりのバラつきがあります。
AO特待生制度を設けている
専門学校のAO入試で、学校の評定が高い学生や、優秀な成績を収めた学生は、授業料が一部免除になるなどの特待生制度を受けられるという学校もあります。
AO特待生制度は、各専門学校で特典内容に違いがあるので、専門学校公式ホームページで確認することをおすすめします。
参考までにAO特待生制度に関する情報を以下のとおりまとめました。
参考:専門学校のAO特待生制度の内容
専門学校名 | 特典内容 |
青山製図専門学校 | ・高等学校卒業予定で特待生推薦入学の受験者の場合:評定平均3.7以上(5段階評定)、出願時までの欠席日数が15日以内で、単願あることを条件に、入学金が昼間部で24万円、夜間部で12万円を免除 |
名古屋観光専門学校 | ・選考の結果からA~Dランクの金額が、入学手続金から免除
Aランク/前期授業料全額 Bランク/300,000円 Cランク/200,000円 Dランク/100,000円 |
東洋美術学校 | ・A特待生:高等学校での評定平均値が、原則として4.3以上、年間授業料が半額免除(前期半額、後期半額)・B特待生:高等学校での評定平均値が、原則として3.5以上、年間授業料が20万円免除(前期10万円/後期10万円) |
IBW美容専門学校 | ・特典として入学金5万円+出願時の考査料1万円が免除 |
参考
AO入試合格者を対象に入学前に体験授業を設けている
専門学校のAO入試では、入学予定者を対象に入学前に体験授業に参加できる機会を設けています。実際の授業を体験することで、入学前のモチベーションアップにつながったり、友達ができたりするなどのメリットをもたらします。