職務経歴書に「以上」を入れ忘れた場合の対処法
職務経歴書に「以上」を入れ忘れてしまうと、採用担当者は、ビジネス文書作成のマナーを分かっていないのではないかと思ってしまい、応募者に対してマイナスイメージを抱いてしまう可能性があります。そのようなマイナスイメージを持たれないためにも、できる限り入れ忘れるような事態は防ぎたいものです。
ここからは、職務経歴書に「以上」を入れ忘れた場合の対処法について解説します。
企業に電話で問い合わせる
「以上」を入れ忘れたときは、職務経歴書の差し替えをお願いするために、企業に電話で問い合わせをする方法があります。選考が始まってしまうと、基本的に職務経歴書の差し替えはできません。しかし選考が始まる前であれば、問い合わせて差し替えることが可能になる場合もあります。どうしても心配な方は、企業に電話で問い合わせることも方法の一つです。
電話をする際は、言葉遣いに十分に注意してください。
「御社の〇〇職の求人に応募させていただいた〇〇と申します。誠に恐れ入りますが、御社へ送付した書類に不備があり、差し替えをお願いしたいのですが可能でしょうか?」
というふうに、ていねいな言葉でお願いするように心がけましょう。
面接で聞かれたら理由を正直に言う
職務経歴書に「以上」を入れ忘れた場合、面接の際に、採用担当者から「職務経歴書は、これですべてですか?」などと聞かれることがあるかもしれません。このように面接で聞かれた場合は、理由を正直に言うことをおすすめします。
「はい。こちらですべてになります。職務経歴書に、以上を記載するのを忘れてしまいました。大変失礼いたしました」などと伝え、理由を取り繕うことなく正直に伝えることが大切です。
尚、「以上」の入れ忘れによって不利になった面をカバーするためには、その後の面接での受け答えをしっかりと行い、企業に自分をアピールしていくことも大切です。本番で実力を発揮できるよう、事前の面接対策を欠かさずに行いましょう。
職務経歴書作成におけるポイント
職務経歴書の作成には、押さえるべきいくつかのポイントがあります。ここからは、職務経歴書の作成におけるポイントを解説します。
企業に合うようなスキルや経験を記載
職務経歴書には、企業に合うようなスキルや経験を記載しましょう。ただ思いつくままに、自分の保有しているスキルや経験をアピールしても空振りしてしまうことがあります。保有するスキルや経験の中から、応募した仕事に生かせるものを記載することが大切です。企業の求めるスキルと自分のスキル・経験がマッチしていることが、一番好ましいでしょう。
自分なりに工夫して取り組んだことを記載
職務経歴書には、自分なりに工夫して取り組んだことも記載するといいでしょう。職務経歴書には、前職での仕事内容などを記載しますが、業務に対してどのように取り組み、どのような工夫をしてきたのかも併せて記載することが大切です。
問題解決能力や仕事に対する姿勢など、自分の持っている能力や熱意を、これまでの仕事内容を通して具体的に伝えていきましょう。
熱意や意欲を自分の言葉で記載
職務経歴書には、熱意や意欲を自分の言葉で記載しましょう。本やネットなどにある例文を見てそのまま記載したような職務経歴書では、応募者の個性が伝わりません。企業に入社して、提案したいことややりたいことなど、熱意や意欲をできるだけ自分の言葉で伝え、自分らしさを出した職務経歴書を作成しましょう。
職務経歴書を客観的に読み返す
職務経歴書を作成したら、客観的に読み返すことも大切です。読み返すことで、内容の不備や言葉遣い、文章の前後関係など、書いているときには気づかなかった点に気づくことも多いでしょう。読み返す際は、作成したものを紙に印刷してから読むなど、できるだけ採用担当者の立場に立って客観的に読めるよう心がけるといいでしょう。
まとめ
職務経歴書の「以上」には、それを入れる理由や、入れる際の正しい書き方があることが分かりました。企業の採用担当者にとって読みやすい書類となるよう、「以上」は必ず入れるようにしましょう。
「以上」を入れ忘れた場合は、企業へ問い合わるのも一つの方法です。面接で聞かれた場合は理由を正直に話し、できる範囲で対処をしていくことも大切になります。職務経歴書を書く際には、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
参考
【職務経歴書】「以上」を入れる位置は?入れ忘れたら不採用!?|キュージェント
採用担当が履歴書や職務経歴書でチェックしているポイントは?|リクナビNEXT
採用担当者が履歴書・職務経歴書で一番見ているのはどこ? |doda
学歴・職歴欄に書く「以上」「現在に至る」にはどんな意味がある? 正しい書き方・使い分けは?|doda
職務経歴書の書き方見本&フォーマットテンプレートダウンロード|パソナ
採用担当者の目にとまる職務経歴書の作成例 | キャリコネ転職