【2020年最新版】簿記3級の申し込み方法と試験日!勉強法も - cocoiro career (ココイロ・キャリア)

日商簿記検定3級の申し込み方法は、申し込みをする場所によって異なります。インターネットで申し込む方法があるほか、商工会議所の窓口や電話、指定の書店から申し込む方法もあります。今回の記事では、日商簿記検定3級の試験概要と勉強方法、おすすめの参考書をご紹介します。

日商簿記検定3級の概要

日商簿記検定は、学歴・年齢・性別・国籍に関係なく受験することができる検定試験です。簿記は、日々の経済活動を記録・計算・整理し、経営成績と財政状態を明確にするスキルです。企業が応募者に求める資格ランキングで1位に輝いています。そのため、経理担当者だけでなく、経営者はもちろん、すべてのビジネスマンに役立つスキルと言えるでしょう。

まずは、日商簿記検定3級の試験日・受験料・試験科目・合格率など、検定試験の概要をご紹介します。

参考

企業が求める資格|商工会議所検定試験

試験日と申し込み期限

日商簿記検定は、毎年2、6、11月の計3回実施されています。申し込み期限は、申し込む商工会議所によって異なります。例えば、東京商工会議所で申し込む場合は、試験日の2ヶ月ほど前が申込期限になっています(2020年2月23日が試験日の場合、2019年12月10日~2020年1月10日が申込期限)。

試験日 受験可能級
2020年6月14日(日) 第155回1~3級
2020年11月15日(日) 第156回1~3級
2021年2月28日(日) 第157回2~3級

3級|商工会議所の検定試験 より筆者作成)

参考

簿記|東京商工会議所|商工会議所の検定試験

申し込み方法と受験料

受験料は、税込みで下記の通りです(第154~157回)。

  • 3級:2,850円
  • 2級:4,720円
  • 1級:7,850円

試験の申し込み方法は、申し込みをする商工会議所によって異なります。インターネット申し込みが主流ですが、それ以外に窓口や電話での申し込み方法があります。下記にいくつかの商工会議所ごとの申込方法をご紹介します。

商工会議所名 申込方法
東京商工会議所 インターネット申込

電話申込

函館商工会議所 インターネット申込

郵送申込

窓口申込

仙台商工会議所 インターネット申込

指定の書店での申込

新潟商工会議所 インターネット申込

郵送申込

窓口申込

大阪商工会議所 インターネット申込

コンビニ端末申込

高松商工会議所 インターネット申込

郵送申込

広島商工会議所 インターネット申込

ゆうちょ銀行・郵便局申込

福岡商工会議所 インターネット申込

一部書店・商工会窓口申込

参考

商工会議所検索|商工会議所の検定試験

2020年度試験日程カレンダー|商工会議所の検定試験

試験科目と試験時間

日商簿記3級の試験科目は、「商業簿記」のみです。商業簿記の内容は、下記の通りです。

購買活動や販売活動など、企業外部との取引を記録・計算 する技能で、企業を取り巻く関係者(経営管理者・取引先・出資者等)に対し、適切、かつ正確な報告(決算書作成)を行うためのものです。

(引用元:試験科目・注意事項|商工会議所の検定試験

また、出題数は5題以内で、試験時間は120分です。

受験者数と合格率

日商簿記検定は、1954年に始まり、2019年までに2,700万人以上が受験しています。2013~2019年度の試験の受験者数と合格率は下記の通りです。日商簿記3級の受験者数は、毎回10万人前後で、合格率はおおよそ40~50%台を推移しています。

試験実施回 受験者数 実受験者数 合格者数 合格率
153回 99,820名 80,130名 34,519名 43.1%
152回 91,662名 72,435名 40,624名 56.1%
151回 104,357名 80,360名 44,302名 55.1%
150回 111,657名 88,774名 38,884名 43.8%
149回 101,173名 79,421名 35,189名 44.3%
148回 102,212名 78,243名 38,246名 48.9%
147回 113,559名 88,970名 35,868名 40.3%
146回 102,077名 80,227名 40,880名 50.9%
145回 105,356名 80,832名 38,289名 47.4%
144回 120,096名 94,411名 42,558名 45.1%
143回 106,558名 83,915名 28,705名 34.2%
142回 114,940名 89,012名 23,701名 26.6%
141回 107,928名 84,708名 22,094名 26.1%
140回 102,252名 79,467名 41,910名 52.7%
139回 102,450名 79,460名 42,990名 54.1%
138回 110,602名 86,659名 33,364名 38.5%
137回 101,574名 78,726名 37,824名 48.0%
136回 99,368名 75,049名 30,690名 40.9%
135回 119,736名 93,781名 45,045名 48.0%
134回 110,190名 85,585名 29,025名 33.9%

参考

受験者データ|簿記 商工会議所の検定試験
3級|簿記 商工会議所の検定試験

なお、2級の合格率は10~20%台、1級の合格率は10%以下となっています。

日商簿記検定3級の勉強方法

次は、日商簿記検定3級に合格するための勉強方法を3つのステップに分けてご紹介します。試験問題を知り、勉強計画を立て、問題を何度も解くことで力をつけることができます。

試験問題の難易度を把握する

まずは、今の実力を知ることが大切です。経理に関わったことがある人や高校や大学で簿記の勉強をしたことがある人は、ゼロからスタートする人とは知識量が異なります。

そこでおすすめなのは、試験問題に一度目を通してみることです。一般的に、日商簿記試験3級の合格に必要な勉強時間は100時間と言われますが、あくまで目安にすぎません。実際に自分で問題を確認して、合格ラインまでどれくらい距離があるかを自分で考えることが大切です。また、問題を確認することは、慢心をなくし危機感を持つことにもつながります。

試験日までの勉強計画を立てる

次は、試験日までの勉強計画を立てましょう。勉強に時間を割くことができる学生なのか、勉強時間を作ることが難しいビジネスマン、子育て中の主婦の方なのかによって計画内容は異なります。

例えば、学生であれば1日1時間、生活の中に勉強時間を組み込むのがおすすめです。習慣にしてしまうことで、モチベーションを保ち続けることができます。

勉強に割く時間がない人は、「選択」と「集中」を意識して計画するのがポイントです。3級は、7割正解すれば合格することができます。全問正解する必要はありません。勉強する範囲を取捨選択しましょう。

参考書と過去問を使って勉強する

試験日までの計画を立てることができたら、参考書と過去問を使って勉強します。参考書を1冊決めて、3周します。ポイントは、1回で完璧に覚えよう、理解しようとしないことです。エビングハウスの忘却曲線によると、人間の記憶は1日経つと7割失われます。記憶を長期的なものにするには、復習することが大切です。ですから、参考書は少なくとも3周しましょう。

参考書を3周終えたら、過去問題を解きます。そして、参考書でできなかった部分を再び参考書で復習し、理解を深めていきます。繰り返しになりますが、1回で覚えることはできません。とにかく復習する回数を多くすることで、内容理解を進めていきましょう!