過去の受賞企業一覧
続いては過去のブラック企業大賞を紹介していきます。読むと分かりますが、実は2019年に受賞した企業が複数回登場しています。
2012〜2018年
2012 | 大賞 | 東京電力 株式会社 |
市民賞 | 株式会社 ワタミ | |
特別賞 | 株式会社 ウェザーニューズ | |
ありえないで賞 | 株式会社 ゼンショー | |
業界賞 | SE業界(株式会社 フォーカスシステムズ、株式会社 富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ) | |
2013 | 大賞 | ワタミフードサービス株式会社 |
業界賞 | アパレル業界(クロスカンパニー株式会社) | |
特別賞 | 国立大学法人 東北大学 | |
教育的指導賞 | 株式会社ベネッセコーポレーション | |
2014 | 大賞 | 株式会社ヤマダ電機 |
WEB投票賞 | 株式会社ヤマダ電機 | |
業界賞 | アニメ業界(株式会社 A-1 Pictures) | |
エステ業界(株式会社 不二ビューティ:たかの友梨ビューティクリニック) | ||
特別賞 | 東京都議会 | |
要努力賞 | 株式会社ゼンショーホールディングス(すき家) | |
2015 | 大賞 | 株式会社セブン-イレブン・ジャパン |
WEB投票賞 | 株式会社引越社関東(アリさんマークの引越社) | |
ブラックバイト賞 | 株式会社明光ネットワークジャパン(明光義塾) | |
特別賞 | 暁産業株式会社 | |
アリ得ないで賞 | 株式会社引越社関東(アリさんマークの引越社) | |
2016 | 大賞 | 株式会社 電通 |
業界賞 | ディスグランデ介護株式会社(「茶話本舗」FC企業) | |
株式会社プリントパック | ||
ブラックバイト賞 | DWE JAPAN株式会社(「しゃぶしゃぶ温野菜」FC企業) | |
特別賞 | 日本郵便株式会社 | |
WEB投票賞 | 日本郵便株式会社 | |
2017 | 大賞 | 株式会社引越社・株式会社引越社関東・株式会社引越社関西 |
特別賞 | 大成建設株式会社・三信建設工業株式会社 | |
業界賞 | 新潟市民病院 | |
ブラック研修賞 | ゼリア新薬工業株式会社 | |
ウェブ投票賞 | 日本放送協会(NHK) | |
2018 | 大賞 | 三菱電機株式会社 |
特別賞 | 株式会社日立製作所・株式会社日立プラントサービス | |
市民投票賞 | 財務省 | |
有給ちゃんと取らせま賞 | 株式会社ジャパンビバレッジ東京 |
参考
決定!ブラック企業大賞2013 大賞・各賞 | ブラック企業大賞
第3回 ブラック企業大賞2014 大賞・各賞を発表いたしました | ブラック企業大賞
ブラック企業大賞2016 受賞企業決定いたしました | ブラック企業大賞
第6回ブラック企業大賞2017 大賞・各賞発表いたしました | ブラック企業大賞
18年版「ブラック企業大賞」発表 大賞は三菱電機 長時間労働が常態化、過労自殺が2件発生 (1/2) | ITmedia ビジネスオンライン
大賞・特別賞以外の賞はその年の世相を反映
一覧を見ると分かるように、大賞・特別賞以外の賞には毎年さまざまな名称がつけられています。その年に話題になった労働問題や世相を反映させて賞の名前を決めているようです。
実行委員会のメンバーって誰?
「そもそもブラック企業大賞って誰が選んでいるの?」と疑問に思っている人もいるのではないでしょうか。ブラック企業大賞を企画・運営している実行委員会のメンバーはこのような構成になっています。
メンバー(敬称略) | 肩書き・所属 |
内田聖子 | NPO法人アジア太平洋資料センター〈PARC〉共同代表 |
河添 誠 | 労働運動活動家/都留文科大学非常勤講師 |
坂倉 昇平 | NPO法人POSSE理事、ブラック企業ユニオン代表 |
佐々木亮 | 弁護士 |
神部 紅 | ユニオンみえ書記長 |
土屋トカチ | 映画監督 |
古川琢也 | ルポライター |
松元千枝 | ジャーナリスト |
水島宏明 | ジャーナリスト・上智大学教授 |
一覧を見て分かるように、公的な機関が関わっているわけではありません。しかしそれぞれに労働問題に関わりが深く、常に関心を持っているメンバーが集まって運営されています。
一方、ブラック企業大賞を「メンバーの恣意的な選考によるものだ」と批判的に見る人もいます。
「ブラック企業大賞」はプロパガンダ目的という色が強く、あまり参考にはならないでしょう。
選考委員たちの組合活動や弁護士活動にとってプラスになりそうな有名企業の名を挙げて叩き、世論を煽っている印象です。
(引用元:専門家が語る「ブラック企業の見分け方」。求人情報で見るべき4つの特徴とは?|新R25 – シゴトも人生も、もっと楽しもう。)
同じ企業が何度も受賞していることから、それらの企業に対して選考側が強い問題意識を持っていることが分かります。実際に深刻な労働問題が発生していることは事実ですが、その中でも特に話題性の強いもの、世論を形成しやすいものを選ぶ傾向があるという可能性は指摘できそうです。
参考
まとめ
毎年話題になるブラック企業大賞について解説しました。大賞でノミネートされる企業はある意味氷山の一角であり、労働問題は身近なところで常に発生しています。自分が被害者にならないためにも、どのようなことが違法となるのか、身を守る方法には何があるのか情報をアップデートしていきたいものです。
参考
専門家が語る「ブラック企業の見分け方」。求人情報で見るべき4つの特徴とは?|新R25 – シゴトも人生も、もっと楽しもう。