自分についてアピールできる人になろう
続いては、自己アピールについてです。これは特に推薦入試やAO入試で求められることが多いので、事前にしっかり準備しておきましょう。
自己紹介
まず、最初の質問で「自己紹介してください」と言われる面接は少なくありません。自己紹介では、所属校と学年、氏名をはっきり言えるようにしましょう。
「受験票を見れば分かるのにどうして自己紹介させるの？」と不思議に思う人もいるかもしれません。必ず誰でも答えられる質問を最初にすることで、受験者の受け答えの仕方や声の大きさ、視線や姿勢などの基本的なところを見ようとしているようです。
これまでの学校生活について
学業にどのくらい意欲的に取り組んできたのか、部活などの課外活動はどうかといったところも、その人の性格や学業に対する姿勢を見るのに使われます。成績だけで意欲ははかれません。そのため、学校生活でこれまで頑張ったことを尋ねる質問は多いようです。
このような質問がなかったとしても、「自分はこれまで何を頑張ってきて、ここからはどういう道を進もうとしているのか」ということは、進学前に一度考えておくことが大切です。これからの目標を見失わないためにも振り返ってみましょう。
志望動機
志望動機は、入試面接では必ず聞かれるでしょう。「○○を学びたいから」だけだと、「それはほかの学校でもできますよね？」と言われてしまう可能性があります。「この学校だからこそ選んだ」と説明できるロジックを考えてみましょう。人に説明するためには、自分の中で志望する理由をきちんと考えておくことが重要です。
高2の夏休みにいろいろな美容院を回って、美容師さんたちに自分でインタビューしておすすめの学校を聞きました。
また、10校くらいのパンフレットを集めて、資格がとれるか、課外授業が充実しているかなどの視点で見比べました。
最終的に条件が合うこと、また自分と相性が合いそうな2校に絞り、家から近いほうに決定しました。
（引用元：AO入試体験談！「美容系の専門学校の面接ってどんな感じ？」面接対策！｜スタディサプリ進路）
このように自分で考えて志望校を選ぶと、面接で聞かれたときにもきちんと説明できます。「どうしてこの学校を選んだのか？」を改めて考えてみましょう。
将来像について考えよう
前項の志望動機とも密接に関わってくるのが、本人が希望する将来像です。特に推薦やAO入試の場合は、将来に向けてしっかりと考えている受験者が好まれる傾向にあるので対策をしておきましょう。
どのようなことを身につけたいか
「進学してどのような勉強をしたいですか？」という質問は、専門学校の入学希望者には意外と難しいものです。なぜなら、看護なら看護、工学なら工学と専門がそれぞれ学校ごとに分かれているので、「どのような勉強と言われても、この学校の専門科目を学びたいんだけど……」と困惑してしまうからです。
学校側からのこのような質問は、もう少し踏み込んだものだと考えましょう。「看護の分野でも、特にどのようなことについて詳しく学びたいのか」「工学の中でどのようなスキルを身につけたいのか」を具体的に説明できることが大切です。
どのような職業人になりたいか
「将来の美容師像」というテーマでプレゼンを求められ、私は模造紙に大きく自分の理想を書いたものを持っていき、離島でやりたいトータルビューティのお店を目指していることをアピールしました。
表現方法は人によって違っていて、紙芝居形式にしてまとめている人もいました。
（引用元：AO入試体験談！「美容系の専門学校の面接ってどんな感じ？」面接対策！｜スタディサプリ進路）
専門学校は、高度な職業訓練を行う学校です。そのため、知識や技術を身につけるだけでなく、それをどうやって生かして職業人になるのかという視野も大切です。
フルタイムで働いた経験のない高校生の段階では、大人から見ると将来像がぼんやりしていたり、見通しが甘く感じられることが仕方ないと思う面もあるでしょう。しかし、自分の理想をしっかり抱くことは、将来大変な局面に置かれたときの支えにもなります。自分の言葉で、どのような職業人になりたいかを説明できるようにしておきましょう。
まとめ
本記事では、専門学校の面接準備について解説しました。面接では、所作・自己PR・将来像の3つのポイントをしっかり考えておくことが重要になります。高校生ぐらいでは、面接の具体的なイメージが抱けないことも少なくありません。客観的な面接練習には学校や保護者のサポートが必要な場合もありますので、適度な距離感で見守ってあげてください。
参考
合格体験記 | 東京都福祉保健局 東京都立南多摩看護専門学校
AO入試体験談！「美容系の専門学校の面接ってどんな感じ？」面接対策！｜スタディサプリ進路
専門学校の入試面接のコツ！～よく聞かれる質問とマナー～ |ベスト進学ネット
