ほかの参考書との違いは
ECサイトなどでTOEICの参考書を探すと、読者の評価が高いものがたくさん見つかります。その中から何を選べばいいのか迷っている人向けに、公式問題集がどう優れているのかを説明します。
最も本番に近い形式の問題がそろっている
これまでも解説してきたように、TOEICの本番テストに最も近い形式の問題集が公式問題集です。入試の勉強で過去問を解くのが大切であるように、試験では出題形式に慣れておくことが点数アップのコツになります。
過去問が公開されていないTOEICで同様の方法を試すなら公式問題集がおすすめです。勉強が進んできたら、本番と同様に時間を計って問題を解くなど模試のような使い方もしてみましょう。
TOEICに特化した対策が可能
一般的な英語の参考書は、英文法の復習をしたり、単語を覚えたりといったプロセスを踏ませることもあります。時間をたっぷり使って勉強できる場合はそれでもいいでしょうが、学校の勉強や部活の合間にTOEICに挑戦するのであれば、このような取り組み方が難しい場合もあります。
基礎的な勉強は学校や塾でしているという前提で、とにかくTOEIC対策だけに絞って勉強したい。そういう希望を持っている場合は公式問題集がおすすめです。
TOEIC公式問題集の使い方
「書店でぱらぱらと見たけど、見た目が固い雰囲気で子供が飽きそう」「解説が難しいのでは?」。参考書としてみると、このような気になる点が出てくる人もいるかもしれません。公式問題集は使い方が重要です。
慣れるまで何回も繰り返す
一度問題を解いて答え合わせをして終わりではなく、何回も何回も取り組みましょう。まずは試験時間を気にせず、自分のペースでしっかり考えて解いてみましょう。それを何回か繰り返していくうちに、問題を解いていくスピードが上がっていることが実感できるはずです。
ただし、英語の基礎力が十分に付いていない子供の場合、この方法が苦痛に感じられるかもしれません。問題を読んでも分からず、解説を読んでも分からないという状態であれば、暗記するしかなくなるからです。
そのようなときは公式問題集ではなく、単語帳や文法書といった基礎を固めるための参考書で勉強するのがいいでしょう。TOEICはあくまでも達成度チェックのために使い、「前回よりも良いスコアを目指そう」という感覚で受験するようにすれば、子供も精神的な負担を感じずに学習を進められそうです。
スピード感を身につける
ある程度力がついてきたら、今度は時間配分を考えて解いてみましょう。TOEICはとにかく問題数が多いテストですので、一問にどのくらいの時間をかけるのか、リーディングはどのくらいの早さで読むのかが鍵になってきます。
時間を測って問題を解くことで、自分のつまずくポイントが分かってきます。そこで苦手なところを重点的に取り組みましょう。その繰り返しで点数が上がっていくはずです。
公式問題集以外のおすすめ勉強法
「じっくり問題集に取り組める日が限られているので、日常的にTOEIC向け勉強を進めさせたい」という親御さんもいるでしょう。隙間時間にも勉強できるおすすめ勉強方法を3つ紹介します。
穴埋めエクササイズ
1つ目はIIBCが週に1回メール配信している「穴埋めエクササイズ」です。
- 毎週配信されるので継続して勉強できる
- TOEICで間違いやすい問題を厳選
- 解説が簡潔なので分かりやすい
このような点で気軽に取り組めます。メール配信は無料ですが、IIBCへの会員登録が必要です。
参考
【公式】穴埋めエクササイズとは|【公式】TOEIC Program IIBC
スマートフォンアプリ
リスニング力を付けさせたい場合はIIBC公式のスマートフォンアプリも使えます。
- 充実した単語帳機能で効率的に学習ができます。
- 音声再生中に英会話スキットのスクリプトを英文/日本語訳に簡単に切り替えて表示ができるので、リスニング強化に便利です。
- 理解度チェッククイズ、フレーズ3択クイズでスキット内容やスキットに出てきたフレーズをどのくらい理解したかを確認することができます。
(引用元:スマートフォンアプリ English Upgrader+|【公式】TOEIC Program IIBC)
こちらはTOEIC準拠というわけではありませんが、IIBCが公開しているアプリです。ビジネスシーンで使える英語力を鍛えるという目的は同じなので、利用しているとリスニング力アップが期待できるでしょう。下記のリンクより無料でダウンロードが可能です。
参考
スマートフォンアプリ English Upgrader+|【公式】TOEIC Program IIBC
単語帳
大人と比べて英語を勉強している年数が短い子供たちにとって、語彙を増やすのは簡単なことではありません。中学校卒業程度の内容を頭に入れつつ、どれだけ知っている英単語を増やせるかが点数アップには重要になってきます。
『TOEIC Listening & Reading 公式ボキャブラリーブック』は公式問題集と同様IIBCが販売している公式単語帳です。TOEICの問題文そのままの例文が掲載されているため、例文ごと覚えると本番で役立つでしょう。
この単語帳だけ使ってTOEIC本番に挑みました。
使う前はなにも勉強せずに625点でした。
文法やリスニングはなにも対策をせず、この単語帳だけを2ヶ月弱ひたすらやり、850点にまで点数が上がりました。
TOEIC対策で鉄板の単語帳だと思います。
(引用元:とてもよかった。| Amazonカスタマーレビュー)
TOEIC受験者に人気なのは、通称「金フレ」と呼ばれる『TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ』です。著者が長年受験し続けたTOEICの経験に基づき、重要度順に単語を学んでいくことができます。
朝日新聞出版の公式サイトより音声ファイル用アプリも入手できます。移動時間などでも勉強できるので活用してみてください。
参考
最新刊行物:書籍:TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ | 朝日新聞出版
まとめ
TOEICの公式問題集について解説しました。受験者必携とは言われている公式問題集ですが、勉強方法の向き不向きには個人差があります。「王道」と言われる方法にとらわれず、子供に適したやり方を柔軟に探してあげてください。
参考
【特集】公式TOEIC Listening & Reading 問題集 6 公式教材・問題集|【公式】TOEIC Program IIBC
TOEIC 公式教材の効果的な使い方 公式教材・問題集|【公式】TOEIC Program IIBC
TOEIC受験者のバイブル | Amazonカスタマーレビュー