就活を有利に進めたい
続いては各目的別に聞いておくと良いであろう質問をまとめました。まずは就活を有利に進めたい人向けの質問事項です。
OBが就活の際に心がけたことを聞く
OBは自分の志望業界で働いている先輩ですから、その就職活動について知ることは役立つはずです。OBが就職活動で心がけたことを教えてもらいましょう。
- 身だしなみ
- 情報収集の方法
- 勉強したこと
- エントリーした会社数
など、参考になる情報があるはずです。
現在会社が欲しがっている人材像を聞く
一方、多少年齢の離れているOBの場合、就職活動事情そのものが現在と異なっているという可能性もあります。そのため、就職活動中だった当時だけでなく、現在についての情報も集めておくと良いでしょう。
具体的には、会社として欲しがっている人材像が参考になります。専門性で有利に立てる場合もあるでしょうし、就職活動中に努力することで身につけることができるものもあるかもしれません。
自分に対してアドバイスをしてもらう
志望業界や企業で内定を得るために努力している人は、まれに視野が狭くなってしまうこともあります。「もう少し違う方向性の努力をした方が良いよ」「この業界ならあなたはこの職種より別のものが向いているかもしれない」など、客観的なアドバイスは大切にしましょう。
特にOBは後輩の就職活動について理解があり、かつ業界や企業についても詳しい立場です。ぜひ「もし自分にアドバイスをいただけるならお願いします」と依頼してみましょう。
業務内容を詳しく知りたい
続いては業務内容を詳しく知りたい人向けの質問です。実際に聞いてみると、会社説明会などでは思いも寄らなかったような業務があることも分かるでしょう。
どんな仕事に従事しているのか
まずはOBが現在どのような仕事をしているのか教えてもらいましょう。守秘義務上問題ない範囲で答えてくれるはずです。
企業の多くは社会貢献を重視しますし、学生向けの会社説明会では目立つ業績などをアピールすることが多いはずです。しかし、企業の中で実際に働いている人の毎日は意外と華々しいものではなく、地道にこつこつ積み重ねる業務が多いものです。
「今週は会議ばかりでしたよ」「工場とオフィスを行ったり来たりしています」「書類を作って一日が終わります」などという話を聞くと、「そういった業務に自分は適性があるかどうか」を考えるきっかけになるでしょう。
これまでにどんな仕事をしたか
また、会社によっては人事異動でまったく違う業務をいきなり任されることもあります。「これまでに異動はどのくらいあって、業務の幅はどのくらい変わりましたか」という質問をすると、その企業で求められる柔軟性が見えてくるはずです。一方、異動が少なくずっと同じ業務に従事できる企業は、最初の配属が重要になってくるでしょう。
専門性はどのくらい必要か
デザイナーや研究職など、就職する以前の段階である程度専門的なスキルを身につけていることが求められる職種が一部にはあります。そのような職種以外でも、仕事をしながら専門性を身につけていくことは常にある程度求められます。
例えば、希望する業界や職種の専門性は普通に業務をこなしていれば身につけられるものなのでしょうか。もしくは、業務の一環として研修の機会があるでしょうか。プライベートの時間を使って勉強することが求められるでしょうか。
これらは仕事のやりがいだけでなく、昇進などのキャリアプランにも影響してくるものです。実際に働いている人の実感を教えてもらいましょう。
異動はどのくらいあるか
異動が多い業界といえば商社ですが、それ以外にも規模の大きい企業ほど異動や出向が多いものです。思いも寄らなかった関連企業や団体への出向があるというパターンもあるようです。
異動が多い場合は家族との生活や住宅の購入など将来のプランに影響が出てきます。年齢を重ねると難しくなってくることもあります。具体的なイメージを持っておくことで心構えが変わってくるでしょう。
会社の雰囲気を知りたい
続いては会社の雰囲気を知りたい人向けの質問です。結婚・出産の予定があるかどうかや性別、勤務希望地などによって知りたいことは変わってくるはずですので、自分自身の希望に向き合いながら質問を考えてみましょう。
男女比や年齢構成
極端にどちらかの性別の従業員が少なかったり、年齢構成が偏っていたりする組織では「意見が言いづらい」「居場所がない」という問題が発生することがあります。結婚・出産といったライフイベントについての理解や制度的充実も構成比によって変わってくることがありますので、事前に確認しておくと良いでしょう。
部署ごとの雰囲気の違い
同じ企業でも部署ごとにまったく雰囲気が異なるということもあります。異動のある会社ではその度にカルチャーショックがあるかもしれません。また、希望する部署に配属されなかったときの働きやすさはどうかなども大切なポイントです。
服装規定などの企業文化
服装や髪形・化粧などに細かい規定がある会社も少なくありません。入社後に内部から制度を変えていくのには大変な労力がいりますので、自分と合わないと感じる文化がある企業は最初から避けておくのも方法の一つです。逆に身だしなみがきっちりしている企業でしか働きたくないという人もいますので、自分の価値観に合う職場を探すポイントの一つとして確認しておきましょう。
福利厚生や妊娠・出産などの制度面
制度面は企業ごとに大きく異なります。また、「制度はあるが実際に使われたことはない」ということもしばしばです。実際のところはどのような運用になっているのか、今働いているOBに確認するとリアルな感覚が分かるでしょう。