インターンシップ選考を通過するポイント!選考基準と本選考との違い - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 2

インターンシップの選考方法とポイント

インターンシップに参加するには、書類選考、面接、グループディスカッション、能力テストをクリアする必要があります。ここでは、それぞれの選考方法のポイントをご紹介します。

書類選考:エントリーシートと履歴書

最も代表的な選考方法は、書類選考です。書類選考は、多くの人材の選考を同時に行えるというメリットがあります。書類選考では、エントリーシートと履歴書で選考を行うのが一般的です。

エントリーシートは、企業によって内容や形式が異なります。代表的な内容は、「志望動機」と「自己PR」です。履歴書よりも、自分の考えていることや経験、インターンシップに参加したいという熱意を表現しやすいのが特長です。省略して「ES」と呼ばれることも多いです。

履歴書は記載する事項が決まっており、基本情報(名前・性別・生年月日・住所・電話番号)、学歴・職歴、資格・免許、志望動機や自己PRなどを記入します。エントリーシートと違うのは、事実に基づいて記入することがほとんどなので、インターンシップに参加する熱意ややりたいことをアピールしにくい点です。

面接:個人とグループ

人気のインターンシップ先では、書類選考を経てから面接を行うことがあります。面接では、書類選考では分からない「人柄」を評価されることが多いです。

面接の種類は、大きく分類すると「個人面接」「グループ面接」の2つになります。エントリーシートや履歴書の内容から質問されるのが一般的で、記入したことをより具体的に聞かれることが多いです。また、グループ面接の場合は、一人一人と話をできる時間が限られていることが多いため、伝えたい内容を端的に話す練習をしておく必要があります。

グループディスカッション

グループディスカッションは、4~6名ほどのグループで、与えられたテーマについて議論して結論を出す活動です。「論理的な思考ができるか」や「メンバーと協働できるか」「コミュニケーション能力が高いか」などを総合的に評価されます。メンバーの中でどのような役割を担い、グループにどう貢献するかがカギとなります。

能力テスト

仕事で使う基本的な能力があるかどうかを知るために、能力テストをする企業もあります。能力テストは、面接やグループディスカッションよりも重要度は低く、一般常識がクリアできていれば問題ないでしょう。

インターンシップの選考基準

インターンシップの選考基準は、即戦力になるかどうかではありません。大切なのは、「一緒に働きたい」と採用担当者に思わせることです。ここでは、ポイントとなる2つの選考基準をご紹介します。

社風に合っているか

採用担当者が選考をする際に、応募者が「社風に合っているか」という点は非常に重要なポイントとなります。例えば、能力は高くても会社のビジョンに共感していなかったり、仕事に対する熱意がないのであれば、一緒に働きたいとは思いにくいでしょう。

今後事業を拡大したいと思っている企業に、安定を求めている学生は合致しないでしょう。逆に、新しいことにチャレンジする機会が少ない企業で、新しいことにどんどんチャレンジしたいと思っている学生が働いても不満が溜まる可能性が高いです。このように、採用担当者は「社風に合っているか」という視点で評価していますので、自己分析と企業研究を深くしておく必要があります。

基礎的な能力があるか

インターンシップは、ボランティア活動ではありません。企業はインターンシップを実施するために、人員・場所・時間などのあらゆるコストを割いています。インターンシップを実施しても研修に時間がかかってしまっては、企業の日々の業務にも影響を与えてしまいかねません。

そのため、基本的な礼儀ができていることや、ある程度パソコンを使いこなせること、業種によってはプログラミングができること、外国語が使えることなど、その企業に合った基本的な能力を持っていることが大切になります。「基本的な能力」は応募する企業によって異なりますので、インターンシップ説明会や企業ホームページ、OB・OG訪問を参考にして、インターンシップに応募するまでにある程度すり合わせておくようにしましょう。

インターンシップと本選考の違い

インターンシップと本選考の最大の違いは、「その企業で働きたいという想いの強さ」の重要性です。インターンシップを実施する企業の意図でもご紹介したとおり、企業は、インターンシップを通して自社の魅力を発信したいと考えています。そのため、インターンシップの段階では、社風に合っており、基本的な能力があれば選考を通過することができるでしょう。

しかし本選考では、採用後に一緒に企業を盛り上げていく一員になることが求められます。つまり、「この企業で働きたい」という想いが非常に重要になってきます。もちろん、書類選考や面接を通過するだけの能力が求められますが、最終的には想いの強さが本選考の最大のポイントとなるでしょう。

インターンシップでNGな行動

企業がインターンシップを実施する意図を考えると、インターンシップは本選考にもつながっていると考えられるでしょう。文部科学省・厚生労働省・経済産業省の3省より、インターンシップが採用に直結しないように呼びかけてはいるものの、インターンシップへの参加経験が本採用に影響する企業も少なくありません。だからこそ、インターンシップで悪い意味で目立ってしまうのはマイナスと言えるでしょう。

まず、企業研究をせずにインターンシップに参加するのはNGです。企業への理解を深めることはインターンシップの目的の1つですが、それはゼロから教えてもらえるということではなく、ホームページや企業の広告など、表に出ている情報だけでは分からない一歩踏み込んだ内容を理解するための機会という意味です。そのため、企業研究をしていない学生は純粋にやる気がないと思われます。

また、積極性が見られず、受け身で参加するのもNGです。仕事は自ら取りに行くもので、待っているだけでは何も起こりません。自分がなんのためにインターンシップに参加するのかをよく考え、先輩社員と積極的にコミュニケーションを取りましょう。

当然のことながら、基本的なマナーができていないのもいけません。挨拶や言葉遣いがしっかりできるというのは、ビジネスの場では当たり前のことです。とはいえ、無理して背伸びをする必要はなく、人と接するときに相手を尊重した態度が取れていれば大丈夫です。

まとめ

インターンシップの選考基準は、「社風に合っているか」と「基本的な能力があるか」の2点がポイントとなります。企業がインターンシップを実施する意図をよく考えると、選考で評価されるポイントが見えてくるでしょう。

また、インターンシップの段階で企業や採用担当者のことを研究することは、本選考にも役立ちます。相手の意図を考えて、仮説を立てながら試行錯誤して改善していくことをおすすめします。

参考

インターン当日「人事の評価が低い学生」3NG|東洋経済オンライン

【インターンシップの選考とは】見られるポイントと落ちた時の影響|就活の未来

インターンシップと本選考の関係は?現役人事が語る、インターンでのNG行動|en-courage

どんな形式がある? インターンシップの選考方法を紹介!|リクナビ就活準備ガイド

これを知らないと大惨事⁉業界別インターンと内定の関係性|ONE CAREER

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この記事をかいた人

katsu

オランダの小学校で教員になるために、オランダに移住した元小学校教員。「ひとりひとり違った形や色があって、それがいい」と考え、イエナプランを取り入れた学級づくりや授業づくりに取り組む。ファーストキャリアは旅行会社!「教育」と「旅」をライフワークに、フリーライターとして活動中。Twitterで毎日オランダの教育ニュースを発信中!
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