履歴書の通勤時間の書き方
最寄り駅と同じ欄、もしくはすぐ近くに通勤時間を書く項目があります。通勤時間の書き方についてご紹介していきます。
家から会社までの時間を書く
通勤時間は、自宅から出発して会社に着くまでの時間のことを指します。電車の待ち時間や移動時間も通勤時間に含みます。「通勤時間=電車に乗っている時間」と勘違いしている方もいるので注意しましょう。
会社までの最短ルートで計算する
最寄り駅の説明でもお話ししましたが、通勤時間は会社までの最短ルートで計算しましょう。
例えば、JRで「快速列車」よりも「普通列車」の方が混んでいないからと、普通列車に乗った時間を通勤時間にすることはNGです。特急料金など、余分にお金がかかってしまう手段以外は除外して、少しでも早く会社に着くルートを算出しましょう。
時間は5分単位で書く
通勤時間は5分単位で書くようにしましょう。もし通勤時間が43分であれば「45分」、32分であれば「30分」と四捨五入して記入してください。また、履歴書に「時間」「分」とあらかじめ書かれている場合、1時間かからない場合は「0時間」と書きましょう。「時間」の前が空白のままであると、書き忘れかもしれないと思われるので、注意しましょう。
交通機関は正式名称で書く
交通機関は正式名称で書くのが一般的です。車・電車などの名称はNGです。車は「自家用車」原付は「原動機付自転車」、バイクは「自動二輪」と書きましょう。また、最寄り駅は路線名まで書いておいた方がいいでしょう。
理想は90分以内
一般的な通勤時間は90分以内が理想でしょう。通勤時間が90分以上かかってしまうと、毎日、本当に来れるのか? と企業が心配するかもしれません。仮に通勤時間が90分の場合、毎日往復だけで3時間かかります。企業側からすると、終電の時間が早い、もしくは緊急時に会社にすぐに来れないなどデメリットばかりです。内定が決まれば会社の近くに住むことも視野に入れた方がいいでしょう。
アットホームが2018年の調査で都内で賃貸一人暮らしをしている会社員に電車通勤の時間をした結果、下記の調査結果が出ました。
- 平均通勤時間は47分
- 通勤時間の理想は29分
- 通勤時間の限界は65分
- 通勤時間短縮のため、引っ越ししたい 42.5%
参考
―都内勤務20~30代賃貸一人暮らし会社員の「電車通勤実態」調査―|at home
採用担当者は最寄り駅や通勤時間で何を見ているのか
履歴書の最寄り駅や通勤時間は単なる個人情報だ、と思っている方もいるのではないでしょうか。最寄り駅や通勤時間も選考に影響していきます。採用担当者は何を見ているのか解説していきます。
緊急の時にすぐに会社に来られる距離なのか
もし、急な用事で会社に来てほしい場合、会社のすぐ近くに住んでいる人に声をかけるでしょう。また、交通機関のトラブルがあった場合、遠方だとどれくらい遅くなるのか予想がつかないこともあるでしょう。したがって、会社としては、緊急時にでもすぐに会社に来られる距離の人を採用したいと思うでしょう。
終電時間が何時までなのか
仕事をする上で、どうしても残業することもあるでしょう。しかし、遠方から来ている人は終電時間が他の人に比べ早くなってしまいます。そうなると、頼める仕事も頼めなくなるでしょう。会社から自宅までが近く、通勤時間が短い人の方が仕事を任されやすいかもしれません。
交通費がどれくらいかかるのか
通勤手当を支給する場合、支給額はより少ない方が企業にとってありがたいものです。当然会社の近くに住んでいる人よりも、遠方に住んでいる方が交通費は高くついてしまいます。
できるだけ会社の近くに住んでいる人を採用したい
- 緊急時にすぐに来られる
- 遅くまで仕事ができる
- 交通費を抑えることができる
上記3つのことから、できるだけ会社の近くに住んでいる人を採用したいと思うのが一般的です。もし、採用試験で評価が同じくらいの人が2人いたとします。能力も同じで、どちらか1人を採用する場合、最終的には会社の近くに住んでいるのかどうかで決まる可能性はあります。
まとめ
企業にとっては、できるだけ会社の近くに住んでいる社員の方が緊急時や急な残業にも対応でき、頼もしい存在となります。しかし、最寄り駅や通勤時間にウソを書いてはいけません。通勤時間がかかる場合は正直に説明し、会社に熱意を伝えましょう。
参考
引っ越し・転居を予定しているときの履歴書通勤時間欄の書き方|ジョブインフォ
【履歴書】最寄り駅の書き方・|バス/徒歩が長い場合・最寄りがない|Tap-biz
履歴書への最寄り駅の書き方・最寄り駅がないときの書き方|Mayonez
履歴書の最寄り駅とは?路線やバス停の書き方にも注意しよう|career ticket