履歴書で書いてしまいがちな嘘
それでは、履歴書で書いてしまいがちな嘘にはどのようなものがあるのでしょうか。調べられるとバレてしまう嘘の代表例をいくつか紹介します。
学歴
履歴書の嘘で多いのが、学歴詐称です。学歴詐称には、以下のようパターンが考えられます。
学歴詐称のケース | 理由 |
卒業校を偽る | 有名大学などで採用を有利にするため |
卒業学部を偽る | より偏差値の高い学部で採用を有利にするため |
入学・卒業年月日を偽る | 浪人や留年の事実を隠すため |
短期留学していた海外の大学について「在学」でなく「卒業」と偽る | 英語力や海外経験をアピール |
留学について、大学ではない学校(語学学校や○○カレッジなど)を「大卒」と偽る | 大学卒業を偽装するため |
学歴詐称は、卒業証書、学位記、成績証明書、卒業生名簿などですぐに嘘がバレてしまいます。
職歴
転職者の場合に多いのが、職歴についての嘘の記載です。履歴書の職歴欄には、これまで働いていた会社や期間、業務内容などを簡潔に記載します。採用担当者にいい印象を与えたいという気持ちから、職歴を詐称してしまうケースもよくあります。
職歴詐称の内容には、以下のようなものがあります。
職歴詐称のケース | 理由 |
1社の在籍期間を長くする | 短期間で退職していることを隠すため |
在籍していた会社を全て書かない | 転職回数が多いのを隠すため |
就職企業について偽る | 自分の市場価値を高く見せようとするため |
職歴の詐称は、リファレンスチェックや就職後に提出する年金手帳などの記載事項で簡単にバレてしまうものです。また、面接での突っ込んだ質問で詐称がバレることもあります。
資格・スキル
履歴書の資格やスキルを詐称するケースもあります。まだ取得していない資格を「取得」と記載することは詐称に当たります。確実に取得できる資格であったとしても、実際に資格を取得できていない場合は、資格の欄に記入することはできません。また、「Word」や「Excel」などのパソコンのスキルについてごまかす人もいます。資格・スキルの嘘は、筆記試験や実技試験でバレることも多く、採用試験に通ったとしても、実際に働き始めるとすぐにバレてしまいます。
役職・職務内容
前職の肩書きや職務内容について、履歴書で嘘の記述をする人もいます。役職や職務内容に関しての詐称は、微妙なものが多いのが特徴です。
<肩書きの詐称の例>
- 平社員や主任だったのに「マネージャー」と書く
- 「担当課長」を「課長」と書く
- 「課長代理」を「課長」と書く
- 1人プロジェクトの担当者だったのを「プロジェクトマネージャー」と書く
また、職務内容の詐称については、実際に所属していない部門名を記載したり、関わっていたプロジェクトの内容や規模について詐称したりすることもあります。
役職・職務内容どちらにおいても、リファレンスチェックや面接の突っ込んだ質問でバレることになります。
雇用形態
履歴書の職歴欄において、雇用形態を偽るケースも多く見られます。派遣社員や業務委託社員であったのに、「正社員」と記載するのは詐称に当たります。また、派遣社員や業務委託社員であったことを、あえてはっきり書かない人もいます。このような雇用形態の詐称も、リファレンスチェック、年金手帳、源泉徴収票などですぐにバレてしまうものです。
まとめ
履歴書で書かれる嘘について紹介しました。書類選考を有利に進めようと、つい履歴書に記載する内容を「盛って」しまう人もいますが、ほとんどの場合、簡単にバレてしまいます。内定・採用取り消しのリスクを考えると、履歴書は正直に作成することをおすすめします。嘘を書かなくても、自分を魅力的にアピールできるところは必ずあるはずです。ぜひ、履歴書で詐称することなく、内定獲得を目指してみてください。
参考
履歴書の詐称をしてはいけない理由|嘘の経歴が発覚した場合のその後|就活の未来
盛ってはダメ!調査会社が明かす履歴書・職務経歴書の「バレる嘘」|DIAMOND online