安定した生活を送るために、正社員として働きたい方は多いでしょう。では、正社員として雇用されるためには、履歴書を書く時にどんな点に注意をしたら良いのでしょうか。当記事では、正社員の雇用条件を確認した上で、正社員に採用されるための履歴書の書き方を具体例とともに解説します。
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正社員とは?
正社員は「正規雇用の社員」の略語で、それ以外の契約社員・嘱託社員・パートタイマー・アルバイト・派遣社員などの労働者は「非正規雇用の社員」として区別されています。
しかし、「正規雇用」と「非正規雇用」に、労働基準法上の線引きはありません。そのため、一般的に「正社員」と呼ばれる人は次のような条件を満たしていると考えられています。
【正社員の一般条件】
(注)法定労働時間・休憩・休日についての詳細は下記参考を参照。
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参考
【図解】雇用形態とは?今さら聞けない働き方の種類を分かりやすくまとめました|randstad
正社員と非正規社員の履歴書の違い
正規雇用の社員(以下、正社員)と非正規雇用の社員(以下、非正規社員)は、企業との結びつきの深さが異なります。正社員になると、企業の一員として責任ある仕事を任されることになるため、企業側も熱意をもって業務に取り組む人を正社員として採用したいと考えます。
そのため、採用選考書類の一つである履歴書を書く際には、仕事への「本気度」をアピールすることが大切です。
履歴書で本気度をアピールするコツを、正社員と非正規社員の履歴書の違いを踏まえてご説明しましょう。
志望動機欄
正社員に応募する場合、志望動機には数ある業種・企業の中から入社を強く志望するに至った根拠や理由を書きましょう。そのためにも、企業説明会やホームページなどから企業情報を集め、応募企業に対する独自のPRポイントを考える必要があります。
非正規社員に応募する場合は、交通・給与面で都合が良いと書いても構いません。これは雇用主があくまで「労働力」を求めている場合が多いからです。かといって仕事に対して無責任では困ります。正社員、非正規社員に関わらず、履歴書で仕事への熱意を示すことは必要でしょう。
学歴・職務経歴欄
雇用形態で影響があるのは、学歴・職務経歴欄の職歴の部分です。応募する目的が正規雇用か非正規雇用かに関わらず、過去の職歴は細かく正確に書くことが信頼を得る上でも大切です。
このとき、過去に正社員として働いていた場合は会社名・役職・従事していた業務内容を書きます。
非正規社員として働いていた場合は、一般的には契約社員・嘱託社員・派遣社員の就業経験を書き、パートタイマーやアルバイトの経験は書きません。ただし、応募企業が求める経験を積んでいることをアピールしたい場合は書いても構いません。
自己PR欄
自己PR欄は、履歴書のほかの項目に書ききれなかったアピールポイントを企業側に伝えるための欄です。応募する目的が正規雇用か非正規雇用かに関わらず、過去に従事した業務で高く評価されたことや実績、身についたスキルや能力などを書きましょう。
自己PR欄を上手に使って、人事担当者の目に留まるようなアピールを心がけましょう。
また、非正規社員でアルバイトや長期インターンシップの経験を職歴欄に書かなかった場合は、自己PR欄を使って勤務経験があることを書きましょう。
【具体例】非正規雇用の経験やスキルを履歴書にどう書く?
非正規雇用の経験をどのように書くかについて、具体例をご紹介します。
【職歴欄】でアピールする書き方
直接雇用の非正規雇用経験の書き方
直接雇用の非正規雇用経験の書き方は2パターンあります。1つは文章として書く方法、もう1つは補足情報として書く方法です。
【文章として書く方法】
年 | 月 | 学歴・職歴(項目別にまとめて記入) |
職歴 | ||
平成×× | 4 | 株式会社〇〇に契約社員として入社 |
インターネット関連会社 従業員数:××名 | ||
一般事務職として勤務 | ||
以上 |
【補足情報として書く方法】
年 | 月 | 学歴・職歴(項目別にまとめて記入) |
職歴 | ||
平成×× | 4 | 株式会社〇〇に入社(契約社員) |
インターネット関連会社 従業員数:××名 | ||
一般事務職として勤務 | ||
以上 |
間接雇用の非正規雇用経験の書き方
間接雇用である派遣社員の経験を書く場合は、まず登録している派遣会社を書き、その後派遣先の企業名を書きます。派遣先での職歴については、直接雇用の非正規雇用経験と同様に、文章として書く方法か補足情報として書く方法かのどちらかを選択しましょう。
【文章として書く方法】
年 | 月 | 学歴・職歴(項目別にまとめて記入) |
職歴 | ||
平成×× | 4 | 〇〇派遣会社に登録 |
株式会社〇〇に派遣社員として勤務 | ||
インターネット関連会社 従業員数:××名 一般事務職担当 | ||
以上 |
【補足情報として書く方法】
年 | 月 | 学歴・職歴(項目別にまとめて記入) |
職歴 | ||
平成×× | 4 | 〇〇派遣会社に登録 |
株式会社〇〇に勤務(派遣社員) | ||
インターネット関連会社 従業員数:××名 一般事務職担当 | ||
以上 |
【職歴欄以外】でアピールする書き方
職歴欄以外でアピールしたい場合は次の2つの方法がおすすめです。
- 志望動機欄に、非正規雇用の経験が応募する根拠になったことを書く。
- 自己PR欄に、過去に従事した業務で高く評価されたことや実績、身についたスキルや能力などを書く。
具体例として、アパレル系企業で販売員としてアルバイトをした経験をアピールする方法を見てみましょう。
志望動機欄に非正規雇用経験を書く方法
私はアパレル産業の〇〇株式会社〇〇店で、3年間、アルバイト販売スタッフとして接客、店舗VMD、新人研修に携わりました。
お客様とのコミュニケーションを通じて、お客様が本当に求める商品とは何かを考えるようになりました。そして、既製品を販売するのではなく、お客様に喜んでいただけるような商品開発に携わりたいと強く思うようになり、多くの魅力的な商品を開発・販売をされている貴社を志望しました。 今後新たな商品を開発する上での顧客ニーズの調査や、チームと協力して商品の企画から完成するまでの努力を惜しみません。是非ご検討頂ければと存じます。 |
自己PR欄に非正規雇用経験を書く方法
私はアパレル産業の〇〇株式会社〇〇店で、アルバイトとして販売店員をしていました。お客様とのコミュニケーションを大切にしたことでリピーター確保に繋がり、店舗売上に貢献しました。また、店長と協力して、お客様が商品を購入しやすい売り場作りを定期的に行いました。勤務した3年間で信頼関係を築いたことから、アルバイトリーダーとして新人研修を任されていました。 |