キャリア式と編年体式のメリットとデメリット
キャリア式と編年体式の違いを、それぞれの形式の利点欠点を比較することで、正しく理解しましょう。
キャリア式のメリット・デメリット
キャリア式のメリット | キャリア式のデメリット |
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編年体式(逆編年体式)のメリット・デメリット
編年体式(逆編年体式)のメリット | 編年体式(逆編年体式)のデメリット |
(逆編年体式のメリット)
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職務内容の書き方はどれがいい?求職者の特徴・目的別に比較
職務内容欄の書き方はどれが正解ということはありません。応募する企業やその職種に応じて、どの書き方が人事担当者の興味を引くのか事前に調べておきましょう。
職務内容欄の書き方は、自身の職歴やアピールしたい内容によっても選び方が変わります。そこで、求職者の特徴や目的別に「キャリア式」と「編年体式」のどちらの書き方が適しているかをご説明しましょう。
キャリア式で書くことに向いている人
職務内容欄をキャリア式で書くのが向いている人は、技術職などの高い専門的知識やスキルを活用して業務を行う人です。技術力が必要な企業は、その分野の専門家であることを示す職歴を読むことで、現場で活躍する姿をイメージできるためです。
また、4社以上の同業種で転職経験がある人もキャリア式で職務内容欄を書くのが向いています。日本では終身雇用の意識が根強いため、転職回数の多い人は人事担当者にマイナスイメージを持たれてしまいます。ゆえに、時系列で書くと転職回数の多さが目立ってしまうため、キャリア式で極めた経験やスキルがあることを印象付ける方が就職に有利に働きます。
このほか、時系列で書くと離職期間が目立ってしまう人や、若く職歴が短いため会社内での昇進・実績をアピールできない人もキャリア式がおすすめです。キャリア式は、行った業務内容の詳細を具体的に説明するのに適しているので、自身の携わった業務内容を細かくアピールでき、職務経歴が充実しているように見せることができるためです。
編年体式で書くことに向いている人
編年体式で書くのが向いている人は、1つの企業での勤続年数が長く、転職回数が3回以内の人です。同じ職場で長く働くことができるということは、人事担当者に仕事に対するストレス耐性があるアピールにもなりますし、時の経過とともにキャリアアップしている様子を伝えることができます。
また、専門性が低い職種に就いている人は、長い経験から得たスキルをアピールできるため、時系列で書く編年体式の職務経歴書の方がより人事担当者に職歴をアピールすることができます。
逆編年体式で書くことに向いている人
編年体式で書くのが向いている人の中でも、直近の職歴と応募職種が近い場合や直近の職歴で実績を残した人は、逆編年体式で書くのが向いています。
「キャリア式」で職務経歴書を書くときのポイント
キャリア式で職務内容欄を書くときは、先にご説明したキャリア式で書くデメリットをカバーすることを意識しましょう。そこで気をつけたいポイントが3つあります。
冒頭に職歴を時系列で簡潔にまとめよう
キャリア式で書く場合でも職務内容欄の冒頭に、要約としてこれまでの職歴・職務内容を時系列で簡潔にまとめて書きましょう。
このとき、離職期間が長く、経験時期を書くと就職に影響が出ると考えられる場合は、通算経験年数で記載をするなどの工夫をすると良いでしょう。
業務内容や評価は具体的に書こう
関わった業務内容は具体的に数値を使って、実績や評価を書きましょう。例えば、業務規模・目的・重要性、自身の業務上の役割、そしてその業務に携わることで得た経験やスキルなどを書きます。
離職期間を空欄のままにしておくのはおすすめしません。離職期間中に経験した、非正規社員として働いた経験や資格取得のための勉強など、就職活動のために行動を起こしていた履歴を残しましょう。そうすることで、人事担当者に前向きな印象を与えることができます。
最後に自己PRポイントを見出しをつけて簡潔に書こう
人事担当者に即戦力となり得る経験やスキルがあることをアピールするために、自己PRポイントに見出しをつけて追記しましょう。例えば見出しは「活かせる能力」という項目にすると分かりやすくおすすめです。
自己PRは会社への利益貢献以外にも、実用的なスキルや人脈の広さなど、ビジネスに役立つことなら何でも構いません。それらの自己PRポイントを3点ほどに絞り、簡潔な文章で書きましょう。
職務経歴書をキャリア式で書いたときの具体例
事務系から営業系に転職し、さらにIT技術関連にキャリア変更した人の職務内容欄を例に挙げます。IT技術関連業種一筋の人に比べ、過去に事務職や営業経験があることで、基本的なビジネスマナーが身についており、顧客のニーズに応えるコミュニケーション能力や人脈づくりのノウハウを持っていることをアピールできます。
【IT技術関連】
20××年××月~現在 株式会社 〇〇 事業内容:Webサイト制作 資本金:××百万円 売上高:××百万円(20××年) 従業員数:××名 非上場
20××年××月~20××年××月 〇〇 株式会社 事業内容:広告制作 資本金:××百万円 売上高:××百万円(20××年) 従業員数:××名 上場
【営業関連】 20××年××月~20××年××月 〇〇 株式会社 事業内容:家電販売 資本金:××百万円 売上高:××百万円(20××年) 従業員数:××名 上場
【事務関連】 20××年××月~20××年××月 株式会社 〇〇 事業内容:PC・OA機器メーカー 資本金:××百万円 売上高:××百万円(20××年) 従業員数:××名 非上場
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編年体式や逆編年体式で書いた職務内容欄の具体例については下記参考で詳しく説明していますので、ご覧になってください。
まとめ
履歴書と職務経歴書は同じ内容であっても、それぞれ人事担当者が注目するポイントが異なります。そのため、自身は応募企業の求める人材であり、即戦力として貢献できる経験やスキルがあることをアピールしましょう。
参考
キャリア式の職務経歴書の書き方【テンプレート・見本あり】|エン転職
【職務経歴書】2社以上の職歴がある場合の書き方とサンプル(2019.11.15)|HOP!転職
2社以上の職歴がある場合の職務経歴書の書き方|RECRUIT AGENT
ダウンロードですぐに使える!職務経歴書テンプレート|リクナビNEXT
初めての職務経歴書の書き方【編年体式とキャリア式】|リクナビNEXT