第二新卒ならではの面接Q&A13選!的確に回答するコツを伝授 - cocoiro career (ココイロ・キャリア)


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学校を卒業後に数年で転職、または、何らかの理由で遅れて就職を志す25歳前後の若者を「第二新卒」といいます。第二新卒に対して、企業が求めることとは? 当記事では、第二新卒が面接で聞かれやすい13の質問を挙げ、人事担当者の注目点を解説します。そして質問への答え方のコツと回答例をご紹介します。

第二新卒を採用するときの3つの面接チェックポイント

20代・第二新卒・既卒向け転職エージェント「マイナビジョブ20’s」が調査した、企業が第二新卒の採用で重視した基準をランキング順に並べたものが次の表です。

順位 項目 重視ポイント平均比率
第1位 入社意欲の高さ 42.8%
第2位 一緒に働ける人材か 35.3%
第3位 社内と合いそうな人柄か 30.2%
第4位 志望動機 23.8%
第5位 仕事に対する理解度 17.2%
第6位 実行力 16.6%

(注)2012~2014年の比率の平均値を計算し、小数第2位を四捨五入しています。

上記表より、企業が面接で第二新卒をチェックするポイントは3つに絞られることが分かります。順番に見ていきましょう。

参考

第二新卒とは?|マイナビジョブ20’s

入社後のビジョンや意気込み

第1位「入社意欲の高さ」と第4位「志望動機」から、入社後のビジョンや意気込みがあるかに注目していることが分かります。

第二新卒は前職での在籍期間が短かったり、留学などの特別な理由で就職が遅れた若者なので、社会人経験や職業スキルが浅いことは企業側は百も承知です。しかし、今回の就職までの1~3年で得た経験を通し、「将来どう活躍していきたいのか」というビジョンを持っていることを期待しています。

そのため、人事担当者は第二新卒の面接で、入社後のビジョンや仕事への意欲を確認します。

退職理由、もしくは学校卒業後に就職活動をしなかった理由

第2位「一緒に働ける人材か」、第3位「社内と合いそうな人柄か」から、前職を辞めた理由や就職活動が遅れた理由が正当であるかに注目していることが分かります。

第二新卒は中途採用者に比べて即戦力となる社会人経験や専門的スキルはないことが多く、企業側は利益貢献できる人材に育てるために時間的・経済的なコストを負担しなければなりません。そのため、採用後にすぐ離職するリスクは避けたいと企業側が考えるのは当然でしょう。

そこで、長く勤続し企業に利益貢献する人材になるかどうかを判断するために、退職理由、もしくは学校卒業後に就職活動をしなかった理由の正当性を確認します。

基本的なビジネスマナーや特別な経験値

第5位以下から、基本的なビジネスマナーや特別な経験値があるかどうかに注目していることが分かります。

前職がある第二新卒の場合、企業側は基本的なビジネスマナーが身についているのは当然だと考える場合も多いため、ビジネス上での言葉遣いや立ち居振る舞いを面接で確認します。

一方、就職活動が遅れた第二新卒に対して企業側は、卒業後1~3年間での経験値を期待しているため、新卒者や中途採用者にはない発想力や創造力などがあるかを確認する場合があるようです。

第二新卒の面接Q&A13選~コツを押さえてアレンジしよう

第二新卒が面接で聞かれやすい13の質問を挙げ、人事担当者の質問の意図を箇条書きで解説します。そして、意図をくみ取った回答のコツと回答例をご紹介します。

※以下はあくまで例です。回答のコツや例が必ずしも正解ではないことを念頭に置いてお読みください。

Q:以前の会社に入社して数年で辞めたのはなぜですか?

【人事担当者のチェックポイント】

  • 退職理由の正当性
  • 仕事への価値観
  • 会社の不満を並べたて、職場コミュニケーションを悪化させないか

【回答するコツ】

  • 退職した原因を会社のせいにしない
  • ネガティブな退職理由であっても、ポジティブに言い換える

【回答例】

前職の接客業(販売職)が苦手で退職した場合の第二新卒者の回答例です。

前職では、〇〇商品の店舗販売スタッフとして新規のお客様への営業をメインに働いておりました。多くの新しいお客様と接する仕事は新鮮でやりがいを感じておりましたが、次第にもっと一人一人のお客様と長く信頼関係を築ける仕事がしたいと考えるようになり、転職を決意いたしました。

Q:当社を志望する理由を教えてください

【人事担当者のチェックポイント】

  • 転職理由と志望動機の一貫性
  • 仕事選びの軸
  • 業務遂行への本気度
  • 長期的な勤続が見込めるか

【回答するコツ】

  • 学校卒業後1~3年で得た経験が生かせることをアピールする
  • 自身の成長性
  • 将来的・長期的な利益貢献

【回答例】

就職以外に興味を持ち、学校卒業から就職までに1~3年たっている第二新卒者の回答例です。

御社が〇〇分野における商品開発において業界を牽引しており、オリジナルブランドを世界の人々に届けるグローバル活動をされているからです。

私は大学時代に日本語を主専攻としており、卒業後はオーストラリアで日本語を教えるボランティアに参加していました。日本文化を学びたいという現地の方々との交流を深めていくうちに、良い文化は言葉や国の垣根を越え世界中に広まること、そして価値観は通じ合えるものだと痛感いたしました。

そのため、さまざまな顧客ニーズを受け入れ日々より良い商品開発と販売を行い、世界中の人々を豊かにする事業を展開する御社に非常に興味があります。これまでの海外経験を御社で生かしたいと考えております。

Q:あなたにとって仕事とは何ですか?

【人事担当者のチェックポイント】

  • 仕事への価値観やキャリア設計が自社の経営方針と合っているか
  • 長期的な勤続可能性

【回答するコツ】

  • 応募企業の業務・職種への理解度

【回答例】

スポーツ商品開発・販売を行う企業の面接を想定した第二新卒者の回答例です。

私にとって仕事とは、世界中の人々に豊かな生活を提供するという社会貢献だと考えています。

私は小学生の頃から野球を続けており、大学卒業後はアルバイトの傍ら、マスターズ甲子園のボランティア活動に参加していました。この長年の経験から、身体能力や発達、動きの癖などには個性があり、それに合った道具を使うことが大切だと身をもって感じております。

そのため、常に世界中の競技者の目線に立った先進的な技術革新への努力を惜しまない御社の活動に感銘を受け、ぜひ御社で共にスポーツに挑戦する人々を応援したいと考えました。

Q:当社に求めることは何ですか?

【人事担当者のチェックポイント】

  • 働き方の価値観が企業風土に合っているか

【回答するコツ】

  • 入社後の働き方をイメージする

【回答例】

前職で職場の風通しが悪く、コミュニケーション不足は仕事の妨げになると考えて転職を決意した第二新卒者の回答例です。

私が御社に求めることは、目的意識を共有し、協力して仕事を進める職場環境です。

御社では職場のコミュニケーションを高めるために、社員が経営陣に直接質問できるフォーラムを開催したり、部署間を越えて連携するプロジェクトを行うと聞いております。

社員が部署や職位順などにとらわれずに、自分の意見を自信を持って発表できる場を提供される御社で、発想力や創造力をもって企業貢献できればと思っております。