手取り15万円正社員の一人暮らし~後悔しないためにすべきこと - cocoiro career (ココイロ・キャリア)

2019年、ツイッターでハッシュタグ「#手取り15万」がトレンド入りしました。叱咤または激励の声や、社会を嘆く声などさまざまでしたが、実際に自分の手取りが15万円だったらどうすればいいのでしょうか? この記事では、手取り15万の一人暮らしの支出の目安と、後悔しないためには何をすべきかを考えていきたいと思います。

手取り15万円の一人暮らし生活費

手取り15万円で一人暮らしは可能でしょうか? 答えはイエスでもあり、ノーでもあります。都心で月15万円で生活をしようとすると、かなり切り詰めた生活が迫られ、「生きるため”だけ”に仕事をする」ことになりかねません。

https://twitter.com/sugar_ashiwada/status/1176847656963821574

(参照元:まい💮アシタノワダイ|Twitter)

一方で、地方で暮らし、残業などがなく自由になる時間が多いのであれば、手取り15万でも満足のいく生活ができるのではという声もあります。

(参照元:宇佐美ダイ@福岡糸島YouTuber|Twitter)

家賃は5万円以下

手取り15万で一人暮らしをする場合、毎月項目ごとに予算を組み、家計をしっかり管理していく必要があるでしょう。項目ごとの予算の目安はおおよそ以下のようになります。

家賃 50,000円
食費 30,000円
水道光熱費 10,000円
交通費 7,000円
通信費 7,000円
医療費 3,000円
衣類 7,000円
教養・娯楽・交際費 10,000円
雑費 10,000円

昔から家賃は「手取りの3割」が目安と言われています。しかし、手取り15万の3割、つまり4.5万円では物件が見つからないことも多いでしょう。多少プラスする場合でも、家賃は5万円以下に抑えた方がよいでしょう。

食費は1日千円で3食をまかなう計算です。外食、もしくはコンビニ弁当、飲料などを買っていては、すぐに月3万円を超えてしまいます。毎日自炊し、職場には弁当と水筒を持参する必要があるでしょう。

交通費は、住んでいる地域、または通勤距離や手段によって、大きく異なります。また、会社から通勤手当が支給される場合は、交通費を大幅に節約することができます。家賃を節約するため駅から遠い場所に住んでいる場合、バスに乗らず歩く、または自転車で移動する必要があるでしょう。

通信費は、大手キャリアの携帯電話を使い、固定電話も引くと、月1万円は軽く超えてしまいます。固定電話は引かず、格安SIMの携帯電話を使うなど、通信費を抑える工夫が必要です。

教養・娯楽・交際費は、合計で月1万円です。飲み会に1回、友達と映画を見て食事を1回くらいが目安でしょう。または、娯楽などは控え、キャリアアップのため資格取得をするのもよいでしょう。どちらにしても、どうしてもやりたいことを1つか2つ選び、残りは我慢する必要がありそうです。

参考

家賃は手取りの何割が理想?給料の半分は無理?部屋探しにおける家賃相場のたて方|エイブル

貯金はゼロ

上の表の生活費の合計は、13万4000円です。すべてがこの表のようにいけば、月1万円以上を貯金できることになります。しかし、実際の収支は一定ではありません。病気をすることもあれば、友達の結婚式に出席することもあります。仕事のために新しいスーツが必要になることもあれば、日々頑張っている自分に、たまにはごほうびも必要です。それらの予定外の支出を考慮すると、手取り15万の生活は収支を合わせることに労力を奪われ、貯金するほどの余裕はないと覚悟した方がよさそうです。

共働きなら結婚できる

手取り15万で夫婦2人が生活していくのはかなり困難です。ましてや子供が生まれると、手取り15万では心もとないでしょう。しかし、夫婦共働きであれば、話は別です。夫婦どちらとも手取りが15万あれば、十分ゆとりのある生活ができるでしょう。どちらか一方が扶養範囲内で働く場合でも、二人の収入を合わせれば子供を持つことも考えられます。「手取り15万だから結婚はできない」「結婚は、家族が養える程度に稼げるようになってから」と、結婚を先延ばしにしていては、婚期を逃しかねません。「手取り15万だからこそ、2人で助け合って生活する」という考え方もあります。