海外インターンシップの参加方法
海外インターンシップの参加方法は主に3通りあります。こちらの章では、参加方法の詳細情報を紹介してきましょう。
海外の企業団体に直接応募する
各個人で海外の企業で行われているインターンシッププログラムを調べ、直接応募するというパターンがあります。
ただし、この場合に関しては、インターンシップの案内が英語などの外国語であったり、自分で企業へ問い合わせをしたりすることもあるので、高い語学力が備わっていることが前提です。
海外インターンシップの斡旋会社や団体を利用する
日本でも海外インターンシップを斡旋(あっせん)している企業や団体があります。専門のコーディネーターなどが、海外インターンシップを志願する人のニーズに応えた、受け入れ先やプランをリサーチし、マッチした情報を提供してもらえるので、海外経験が少ない人も安心です。
また、文部科学省のトビタテ!留学JAPANでは、奨学金制度(条件あり)付きの語学留学を主に展開していますが、海外インターシップ制度にも対応しています。
学校主催の海外インターンシッププログラムを利用する
海外インターンシップのプログラムは、大学を中心とした学校でも催されています。学校主催の場合、海外インターンシップの日程は、長期休暇中の夏季休暇や春季休暇などの期間にしている傾向にありますが、一部の大学では長期でプログラムを実施しています。
参考までに国内の大学で主催している海外インターンシッププログラムの抜粋を以下の通り紹介します。
日本国内の大学が主催している海外インターンシッププログラム(抜粋)
大学名 | 主な滞在国 | 実施時期 | 期間 | 備考 |
成城大 | マレーシア | 大学の夏休み期間中 | 3週間 | ・研修修了者には、語学研修1単位と就業体験研修2単位の計3単位が認定される ・クアラルンプールの日系企業がインターンシップ先 |
神奈川大 | アメリカ、オーストラリア、中国、台湾(台北)、マレーシア、ベトナム、 | 7月 | 1ヶ月~1ヶ月半 | ・受け入れ先の決定は、5~6月 ・帰国後に報告書を作成し発表すると単位認定となる |
東京都市大 | アメリカ、フィリピン、タイ、オーストラリア、インドネシア、ベトナム | 主に大学の夏休み期間中 | 1ヶ月~3ヶ月 |
参考
世代別・海外インターンシップのプログラム内容
こちらの章では、世代別に海外インターンシッププログラムの情報や特徴について紹介していきましょう。
高校生
高校生を対象とした海外インターンシップは、参加者が将来にやりたいことが見つかるようなプランを練っているのが特徴として挙げられます。例えば、アメリカのシリコンバレーでは、IT系企業および団体での実務研修を経験できます。ほかにも英語圏でない途上国でのインターンシップを行っている団体も。現地の文化および風習や体験したり、自分と違う価値観を持っている人たちと触れ合ったりするなど、普段の生活では体験できないプログラムを展開してます。
大学生
大学生向けの海外インターンシップでは、現地の企業や団体でインターンの一人として就業します。実用的な語学力をブラッシュアップするとともに、就活の時期や就職後に活かせるよう、コミュニケーション能力や行動力を築き上げることを目的としています。
社会人
海外インターンシップは、社会人向けのプログラムも展開。「海外ビジネスインターンシップ」とも表記されている場合もあります。ただし、プログラムの期間が1週間や2週間といった短期レベルではなく、中長期の期間で展開されている傾向なので、仕事を退職する必要性が出てきます。エージェント会社によって、社会人向けのプログラム内容に違いがありますが、最初に現地の語学学校の語学研修を短期間で受講してから、企業や団体でのインターンシップに参加する例もあります。また、社会人向けの場合、プログラムによって「経理業務の経験が必要」「3年以上の社会人経験を必須とする」などの条件が設けているので、事前のチェックも必要です。
海外インターンシップに参加後のリアルな声
実際に海外インターンシップに参加経験のある人たちの声は、どのようなものだったのでしょうか。
タンザニアのアルビノ支援団体において海外インターンシップ経験をした大学生
「話を傾聴する力」。言語の違いや文化や世代など、様々な違いがあっても話を注意深く聞くだけでなく、会話を通じてより深層的な会話になりように質問や反応をとれるようになった。話して本人が気づいていないことや、本質的な内容を会話を通じて読み取れるようになった。
(引用元:いとうだいすけさんの海外留学体験記(留学先:タンザニア・スウェーデン)|留学大図鑑~先輩たちの留学体験談~|トビタテ!留学JAPAN)
スリランカの海外インターンシップ経験をした高校生
私自身は、留学と海外インターンの両方を経験して、インターンの方が向いていると感じました。留学は、学ぶことがメインですが、インターンは学ぶからアウトプットまで出す必要があり、基本的には成果もすぐ分かります。急激に成長したい、成長角度をあげたいならインターンなのかなと思いました。それを求めるなら、海外インターンはありだと思います。
(引用元:【現役中高生3人が語る】中高校生から海外インターンシップに挑戦する意味|タイガーモブ)
メルボルンの海外インターンシップ経験をした大学生
留学後には日本とオーストラリアの良いところ悪いところの両方を客観的視点から見ることができました。日本人の礼儀正しさ丁寧さなどは当たり前だと思っていましたが、オーストラリアで公共の場や飲食店に行ったときに、改めてすごいことなんだと思いました。
また、オーストラリアでの生活を経験して、電車などで見る働く人々は日本よりも生き生きしており、学生であれば夢や明確な目的を持ち、それを叶えるために学んでいる人が多くいるような気がしました。
(引用元:オーストラリアに留学後シンガポールへ|INTERN KAIGAI)
海外インターンシップに参加することによって、何らかの「気づき」や「成長」を感じるだけでなく、物事をあらゆる角度から見られるようになったとの声が挙がっています。
まとめ
海外インターンシップは、現地の企業や団体のスタッフとして、自分がやりたい仕事や将来やりたいことにつなげるための職場体験やボランティアをするプログラムです。しかもコミュニケーションは、基本的に英語などの外国語で行うため、実用的な語学力がつきます。
また、海外インターンシップのプログラム内容に関しては、実にさまざまでバラエティ豊富。これからの自分のことも考えながら、最適な海外インターンシップのプログラムを見つけてみてはいかがでしょうか。
参考
海外インターンシップ・ボランティア|Toyo University