海外ツアーガイドとして向いている人の特徴
海外で活躍するツアーガイドとして適している人は、どのような人物なのでしょうか。こちらの章では、海外ツアーガイドの適性や能力を中心とした特徴についてまとめています。
語学力が備わっていること
海外ツアーガイドは、観光客とは日本語でやりとりすることがほとんどですが、現地のツアー先の人やバス運転手に対しては、英語など、現地で使われている言語でやりとりします。現地の人とのコミュニケーションの観点から考えると、ツアーガイドとして生計を立てるには、高い語学力が備わっていることは前提でしょう。
「おもてなし」の心を持っていること
海外ツアーガイドは、観光目的で訪れた人たちを「おもてなし」することも仕事の中に含まれています。現地の文化や風習、魅力やすばらしさを伝え、観光客にとっていつまでも良い思い出として残るよう、「おもてなし」の心で対応する能力が求められています。
リーダーシップがあること
海外ツアーガイドの仕事は、観光客が楽しんでもらうように演出するだけでなく、旅行中の安全確保も仕事の一つとして挙げられます。例えば、一部の観光客が、禁止区域に行ったり、展示物にいたずらをしたりなどの身勝手な行動をすると、ほかの観光客の方にも迷惑となるのは言うまでもありません。
このような事態が起きないよう、海外ツアーガイドは、観光客全体を取りまとめ、リーダーシップを発揮しなくてはなりません。
プランニング能力があること
現地のツアーガイドは、観光客に現地の穴場スポットのガイドや、その地域にいないと味わえない魅力を伝える仕事がメインです。
その一方、旅行者の多様なニーズや属性(年齢・同伴人数・旅行慣れしているかどうかなど)を十分リサーチし、その旅行者にマッチした旅行プランを提供することも大切です。ツアーガイドは、旅行者が満足できるようなアイデアを発信し、それを企画や実行できる能力が備わっているといいでしょう。
危機管理する能力が備わっていること
治安が良くない地域での海外旅行では、観光客が犯罪に巻き込まれることもあります。ほかにも観光客が現地の食事が合わずに腹を下すなどした場合、ツアーガイドが日本語対応の医療機関を手配するなど、臨機応変に対応する能力が求められます。
ツアーガイド自身が危機を管理する力を身につけ、観光客の身の安全を守ることも仕事の一つとして含まれます。
海外ツアーガイドで役に立つ資格やスキル
海外ツアーガイドの仕事をするのであれば、現地の人たちとコミュニケーションをとることは必須です。英検やTOEICなどの語学系の資格を持っているに越したことはありません。
語学系以外にも持っておきたい資格やスキルはあります。例えば、世界遺産検定を持っていれば、観光客にモンサンミッシェルなどの世界遺産スポットの魅力を余すことなく伝えることができるでしょう。ほかにも海系のダイビングをメインとしたガイドであれば、ダイビング目的で訪れた観光客の安全管理も兼ねて、スキューバダイビングなどのライセンスを取得しておく必要もあります。
また、観光客の安全面を考えると応急手当てやAEDの操作方法など、救急救命のスキルを身につけておきましょう。なお、救急系の講習会は、各都道府県の消防や日本赤十字社で定期的に実施されていますので、チェックしてはいかがでしょうか。
まとめ
海外ツアーガイドは現地の観光案内だけが仕事なのではなく、空港での送迎やホテルのチェックイン、チェックアウトなども仕事して含まれています。語学力やおもてなしの心だけでなく、観光客を危機管理する能力などが備わっている人が、海外ツアーガイドとして適していると言われています。
海外のツアーガイドにおける求人を探すのであれば、現地の日系ツアー会社へ問い合わせたり、現地の日本人向けコミュニティサイトをチェックしたりするといいでしょう。ほかにもワーキングホリデーとして探すと、ツアーガイドの求人があるかもしれません。
今後、海外ツアーガイドとして働いてみたいという人は、有益な情報を入手しながら仕事で必要としているスキルを磨き上げていきましょう。
参考
ケアンズ日本人会 Japan Society of Cairns
ロサンゼルス在住日本人コミュニティ 生活、仕事情報|トラベロコ
世界遺産スペシャリストインタビュー:太田恵利子さん|世界遺産検定
添乗員になるメリット|旅行業界のお仕事ならツーリストエキスパーツへ
救急法|講習の種類|救急法等の講習|活動内容・実績を知る|日本赤十字社