【準備する物】独学で勉強するのに必要な2つの手段
行政書士の勉強は、合格テクニックに精通するプロ講師に教えてもらうことなく完全に1人で行うのは難しいと言われています。たとえ大学で法律を学んだ経験があっても同様です。なぜなら、行政書士の試験範囲は広く難しいため、法律解釈を教えてもらわないと内容の本質や重要度が分からず、理解するのに時間がかかってしまうからです。
そのため、当記事でいう「独学の勉強法」は、予備校に通わずにできる勉強法を指します。予備校に通わずに勉強する方法として準備すべき2つの手段をご紹介します。
【通信講座への申込み】WEB講義が受けられる教材を選ぶ
独学での勉強を志す方には、時間的・金銭的な理由で予備校に通うことができないという方も多いでしょう。そこで、予備校に通わなくても隙間時間や自宅学習で行政書士受験に精通するプロ講師の授業を受けられる通信講座を申し込みましょう。
通信講座はスマートフォンやタブレットで見られる動画・音声素材を使って授業を行います。予備校のように設備の運営コストがかからないため、費用が安く済むのも魅力です。
CDやDVD教材を選ぶ方もいらっしゃいますが、それらを再生するには機材が必要な上、通勤電車などの隙間時間を使って勉強するのには向いていません。手軽に空いた時間で勉強できるWEB講義が受けられる教材を選ぶのがおすすめです。
また独学はモチベーションの維持が難しく、辞めようと思えばいつでも辞められるのが難点です。そのため、勉強でくじけそうになったときにメールサポートや気軽な相談に応じてくれるサービスがある通信講座が良いでしょう。
行政書士受験に精通したプロ講師のWEB講義が受けられる、おすすめの通信講座をいくつかご紹介しますので、ご自分に合った講座を選んでください。
【テキストの購入】科目ごとの専門書を選ぶのがおすすめ
行政書士の全試験範囲が網羅されている総合テキストはおすすめできません。その理由は2つあります。
まず、総合テキストを発行しているのは、一般的に行政書士の予備校です。予備校が発行しているテキストは、その予備校に通って内容説明を授業で補完してこそ真価を発揮するものです。そのため、独学で読んでいるだけでは重点がつかめないのです。
また総合テキストは内容が包括的で、特定の科目の内容を網羅しきれていない場合があります。後ほどご説明しますが、行政書士の勉強は優先順位をつけて進めることが重要です。全体的に広く学習するよりも、科目を絞って学習深度を深めることが大切です。
こうした2つの理由から、科目ごとの専門書を購入し、その1冊を極めるまで読み込む勉強法をおすすめします。
まず、法律を学ぶ上で必要な2冊を入手しましょう。
- 法律の基礎知識
- 六法全書
行政書士に合格すれば、行政手続きのプロとして認められたことになります。そのため、合格後は専門家として働けるように、受験勉強中から法律書物を読む訓練をしておきましょう。
次に選ぶテキストは以下の4冊です。
- 憲法
- 民法
- 行政法
- 会社法
憲法・民法・行政法・会社法のテキストは、勉強の優先順位や学習進度によって適宜追加購入しましょう。
基本的な知識が身についたら、以下を購入しましょう。
- 判例集
- 過去問題集
どちらも勉強の仕上がりを確認する実践的なテキストなので、受験日の直前でも構いません。