学生の皆さんが就職活動に取り組む時、頭を悩ませるのが「履歴書はパソコンで作成していいの?手書きにするべきなの?」という問題でしょう。たくさんの企業にエントリーするなら手書きは厄介ですが、なるべくなら好評価を得たいのが心情。この記事では、パソコンか手書きかを選ぶのに役立つ情報と作成の基本ルールをお伝えします。あわせて履歴書と採用に関する日本と海外の現状も。疲れた時は少し広い視野で就活を眺めて、気持ちを大きく楽にしてみてください。
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もくじ
履歴書はパソコン作成と手書き、どちらが良いの?
採用担当者も「どちらで作成してもかまわない」
履歴書をパソコンで作成するか手書きするか。応募する立場としては悩むところですが、結論としてはどちらでも問題ないのです。転職サービスdodaが企業の採用担当者に対して行った意識調査によると、4割強が「どちらともいえない、どちらでもかまわない」と回答しています。
<履歴書はパソコン作成と手書きのどちらがよいか>
(参照元:履歴書は手書きとパソコン作成どちらが良い?採用担当者の生の声とメリット・デメリット |doda)
「採用に関するアンケート」(doda調べ)より
調査期間:2018年12月 調査対象:過去3年以内に中途採用での書類選考を担当した103人 調査実施:パーソルキャリア株式会社(doda運営) |
「どちらでもよい」理由として挙げられたのは、以下のようなコメントだったとのこと。
- 「記載内容に不備がなければ、どちらでもかまわない」
- 「今までの経歴が分かればどちらでもよい」
- 「重要なのは、内容であり、伝え方・表現であるから」
パソコン作成を良しとする理由は?
「パソコンで作成したほうが良い」「どちらかというとパソコンで作成したほうが良い」と回答した担当者は、どのような理由を挙げているのでしょうか。dodaは次のようなコメントを紹介しています。
- 「読みやすい」
- 「字のうまい下手は関係ない」
- 「すべてデジタル化しているから」
履歴書の内容や社内処理のしやすさを重視していることがうかがえます。パソコンスキルをチェックする材料とするために、パソコンで作成されたもののほうが良いと回答した担当者もあったそうです。
手書きを良しとする理由は?
「手書きのほうが良い」「どちらかというと手書きのほうが良い」という回答の理由は、次のようなものです。
- 「人物像が分かりやすい」
- 「字の状態で真剣さが分かるため」
- 「字をていねいに書くことができることを見るため」
- 「転職への本気度を見るため」
Dodaは、次のように分析しています。
手書きで履歴書を作ると評価が高くなるということではなく、手書きの文字、書き方を選考要素のひとつとすることができるため、手書きが「良い」という意図のようです。
(引用元:履歴書は手書きとパソコン作成どちらが良い?採用担当者の生の声とメリット・デメリット |doda)
【パソコン作成の履歴書】コツと注意点
どういう場合にパソコン作成を選ぶ?
「どちらで作成してもかまわない」ということは分かりましたが、ではどのような基準で使い分けたらいいのでしょうか。いくつかのエージェントの見解を見てみましょう。
dodaは、パソコンで履歴書を作成することの最大のメリットを「スピードアップ、効率アップ」と述べています。書き損じ箇所や内容の修正が容易で、一度作成して保存しておけば、応募企業に合わせて志望動機や自己PRなど部分的に手を加えるだけで完成します。下記引用は転職活動を念頭に置いたコメントですが、新卒での就職活動でも同様のことが言えるでしょう。
内容にこだわりたい、転職活動を効率的に進めたいと考える人にとっておすすめなのが、パソコンでの履歴書作成といえるでしょう。
(引用元:履歴書は手書きとパソコン作成どちらが良い?採用担当者の生の声とメリット・デメリット |doda)
エン転職は、時間や手間に関するメリットのほかに、次のような点を挙げています。
注意したいのは「履歴書はパソコンで作成するもの」だと考えている外資系企業やITベンチャー企業といったパターンです。(中略)このような企業に対して手書きの履歴を提出すると「今どき手書きなんて古い、効率が悪い」「IT企業を志望しているのにパソコンというツールを使いこなせていない」という印象を与えてしまい、書類選考を通過できない可能性もあります。
(引用元:【履歴書】パソコン作成がおすすめ。手書きとどちらにすべき?と悩んだ時のポイント(テンプレあり) |【エン転職】)
パソコンで作成する場合の基本ルール
パソコンで履歴書を作成する場合は、以下の点が基本的なルールとなります。
- WordかExcelで作成
- データの保存はPDF形式もおすすめ
- 使用するフォントは標準搭載の明朝体やゴシック体を使い、同じもので統一する
- 文字サイズも統一する(10.5pt~11pt程度が適当)
- 文字色は黒のみ
- カラーやハイライト、太字、アンダーラインなどの装飾は不要
- ダウンロードできるテンプレートを利用するのも便利
PDFはAdobeが開発した国際標準の電子文書形式で、どんなコンピューターで開いても崩れず、内容の改ざんが容易にはできないといった特徴を持ちます。紙面ではなくデータで履歴書を提出する場合には、PDF形式でデータ保存するといいでしょう。作成する際には、テンプレートの利用も便利です。インターネット上では無料ダウンロードサービスとして、項目と枠組みの用意された履歴書のテンプレートが様々提供されていますから、チェックしてみてください。
【手書きの履歴書】コツと注意点
どういう場合に手書きを選ぶ?
冒頭で紹介したdodaのアンケートからは、手書き履歴書を歓迎する企業の評価ポイントが分かります。文字で丁寧さや熱意、本気度をアピールするなら、手書き履歴書を選びましょう。また日本では長いこと手書きの履歴書がスタンダードだったため、手書き作成は無難な選択でもあります。dodaは手書きの注意点として、次のコメントを付け加えています。
ただし、汚い文字で内容の薄い記載内容の履歴書を提出してしまうと、良い評価が得られない点には注意が必要です。
(引用元:履歴書は手書きとパソコン作成どちらが良い?採用担当者の生の声とメリット・デメリット |doda)
エン転職は企業の傾向として、次のような見解を述べています。
あくまでも傾向ではありますが、ハローワークや紙媒体の求人誌など昔ながらの手法で採用活動を行なっている企業。また、歴史のある老舗企業、家族経営の企業などは、手書きのほうが好まれる可能性が高いといえます。
(引用元:【履歴書】パソコン作成がおすすめ。手書きとどちらにすべき?と悩んだ時のポイント(テンプレあり) |【エン転職】)
手書きで作成する場合の基本ルール
履歴書を手書きで作成する場合は、以下の点が基本的なルールとなります。
- 丁寧に書く
- 黒のボールペンを使用
- カラーのペン、鉛筆やシャープペンシル、消せるボールペンなどはNG
- 修正液や修正テープの使用はNG
達筆である必要はないので、書き飛ばさず丁寧に記入します。誤字脱字に気づいた場合や内容に修正を加える場合は、いちから書き直しになります。一文書くごとにこまめに見直す、鉛筆で軽く下書きしておくといった方法も有効です。