労働基準監督官採用試験の面接で聞かれる質問集
労働基準監督官の二次試験では、面接カードに沿って質問されることが多いです。その中でもよく聞かれる面接の質問は、「志望動機」と「自己PR」です。また、労働基準監督官の仕事をやっていけるか、仕事内容を理解しているかという「労働基準監督官」ならではの質問も頻出しています。ここでは、「志望動機」「自己PR」「労働基準監督官関連」の3つの頻出質問についてご紹介します。
志望動機
労働基準監督官だけではありませんが、「志望動機」は志望している職業に対してどれほど情熱を持っているかを知る上で非常に重要な項目となります。志望動機に関する質問例は下記のとおりです。
- まずは、志望動機を教えてください。
- なぜ、労働基準監督官が第一志望なのでしょうか?
- 労働基準監督官を選んだ理由を教えてください。
- 説明会には参加されましたか?
- 説明会ではどのようなことを感じましたか?
- 労働基準監督官のどんなところに魅力を感じますか?
- 理想の労働基準監督官像や抱負はありますか?
労働基準監督官は、行政処分や送検を行うこともある責任ある仕事です。面接官としては、志望動機があいまいな人を採用するわけにはいかないでしょう。
自己PR
自己PRは、どれだけ具体的なエピソードを用意できるかにかかっています。面接カードに書くことができる自己PRの内容は、それほど多くありません。だからこそ、面接官に質問されたときに「具体的に」語れるかどうかがポイントとなります。自己PRに関する質問例は、下記のとおりです。
- あなたの強みを表す具体的なエピソードを教えてください。
- あなたの強みを労働基準監督官の仕事の中でどのように生かすことができますか?
- あなたは集団や組織でどのような役割を担うことが多いですか?
- あなたの大切にしている価値観はなんですか?
- あなたの長所と短所について教えてください。
- これまでで一番の挫折経験はなんですか? また、それをどのように乗り越えてきましたか?
- これまで一番努力したことはなんですか?
自分の強みを明確に伝えるとともに、その強みの理由・根拠となるエピソードが必要です。さらに、労働基準監督官の仕事の中で、それをどのように生かすことができるかまで考えておきましょう。そうすることで、あなたが労働基準監督官として働いている姿を面接官にイメージしてもらうことができます。
労働基準監督官に関する質問
労働基準監督官に関する質問も聞かれることがあります。また、労働基準監督官として仕事をしていく素質があるかどうかを知るために、トラブルが起きたときにどう対応するかも質問されやすいです。
- 労働基準監督官の仕事内容を知り合いにどう説明しますか?
- 高い場所は大丈夫ですか?
- 労働者から文句を言われることがありますが、どう対応しますか?
- 人と意見が食い違ったときにどう対応しますか?
労働基準監督官としての適性があるかどうかを知るために、アルバイトなどの就労経験について質問されることもあります。
質問に備える3つのステップ
ここまでご紹介した質問に備えるには、「自己分析」「労働基準監督官についての研究」を行い、「労働基準監督官として自分の力がどう生かせるか」を言語化する必要があります。ここでは、3つのステップに分けて、どんな質問をされても対応できる準備方法をご紹介します。
①自己分析
まずは、自己分析を行います。自己分析にはいろいろな方法がありますが、おすすめの方法は自分史を作ることです。生まれてから現在までの自分の「体験」とそのときの「感情」にフォーカスして、自分のことを客観的に分析していきます。
また、自己分析を行うときには、家族や親友など、自分のことをよく理解してくれている周りの人からの客観的な意見も取り入れることが大切です。そうすることで、自分が周囲に与えている印象の理解が深まります。
②労働基準監督官について研究
次に、労働基準監督官の仕事内容、キャリアパス、給与、福利厚生などを調べます。特に仕事内容は、説明会、OB・OG訪問などを活用して、実際に働いている方の意見にできるだけ触れておくことをおすすめします。
実際に働いている方から直接話を聞いた経験は、労働基準監督官の理解につながりますし、面接の際にも役立ちます。「労働基準監督官として働く〇〇さんのお話を伺って、△△だと感じました」と面接で話すことができれば、説得力を与えることができますし、熱心に調べていることや行動していることを評価してもらえるでしょう。
③自分と労働基準監督官の仕事をつなぎ合わせる
最後は、自己分析をした自分の強みや特徴と労働基準監督官の仕事をつなぎ合わせましょう。例えば、自分の強みが「人と円滑にコミュニケーションを取ること」であれば、労働基準監督官の仕事の1つである「監督指導業務」の際に、労働者からのヒアリングや、経営陣との話し合い、指導の際にも生かすことができるでしょう。
また、責任感や正義感、学ぶ意欲、向上心なども、労働基準監督官との関連性が強い要素になります。自己分析と労働基準監督官について徹底的に研究し、自分の力を生かせるポイントを探し出しましょう。
まとめ
労働基準監督官採用試験の二次試験では、約3人に2人が不合格となります。二次試験の中でも、「面接」は合否を大きく分ける重要なポイントです。自己分析と労働基準監督官について研究し、面接官から質問される内容を想定して、受け答えする練習をしましょう。自己分析を進める際、面接の練習をする際には、新しい自分を発見するつもりで、周りの人の力を借りることをおすすめします。
参考
採用面接の流れ (2019年度労働基準監督官採用) |厚生労働省
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