アメリカ留学を無料でする方法②:インターンシップ
アメリカには「ワーキングホリデー」の制度はありませんが、それとよく似たもので、現地で働きながら滞在する有給インターンシップの制度「J-1ビザ・インターンシッププログラム」があります。アメリカの大学や語学学校に通うためのものではありませんが、働きながら無料でアメリカの生活を体験することができるのでおすすめです。
J-1ビザ・インターンシッププログラムの特徴
アメリカで働くためには「Hビザ」と呼ばれる就労ビザが必要となりますが、取得するのにかなりハードルが高いことで知られています。これと比べてJ−1ビザは、仕事やインターンシップを主な目的としたものです。Hビザと比べて比較的簡単に取得でき、アメリカの生活を体験しながら現地でのビジネス経験を積むこともできます。短期・無給インターンシップと違い、アメリカの会社から給料をもらいながら生活できる制度です。
条件
アメリカでの有給インターンシップ制度を目的にJ-1ビザを取得するには、以下の条件が必要となります。
- J-1ビザ・インターンシップの受け入れ先企業が決まっている
- アメリカへの渡航に必要な費用を有している
- J-1ビザのインターンシッププログラムへの参加に必要な英語力を有している
- 18歳以上である
(引用元:アメリカ版ワーホリ!?J−1ビザインターンシップとは|Lighthouseロサンゼルス)
取得の流れ
アメリカでのインターンシップに必要なビザを取得するには、まずはインターンシップ企業探しから始めます。受け入れをしている企業の求人募集を探し、面接などに臨みます。インターンシップの募集企業が見つからない場合は、紹介サービスなどを利用する人もいます。
内定が出れば、J-1ビザの申請をします。申請に必要な資料を集めたり書類を作成したり、想像以上に手間も時間もかかりますので、受け入れ企業が決まったらすぐに取り組むようにしましょう。大使館での面接に合格すれば、J-1ビザ発行となります。
インターンシップに必要な手続きには6ヶ月程度を目安として計画するといいでしょう。
インターンシップに必要な費用は、滞在期間12ヶ月の場合4,000ドルから5,000ドル、滞在期間18ヶ月の場合5,000ドルから6,000ドルが目安です(J-1スポンサー団体へ支払う費用、SEVIS登録料、J-1ビザの専門エージェントに支払う費用などを含む)。
参考
アメリカ版ワーホリ!?J−1ビザインターンシップとは|Lighthouseロサンゼルス
アメリカ留学を無料でする方法③:奨学金を利用する
日本では、学生の留学を応援する制度が多くあります。奨学金制度を利用すると、渡航費や授業料が全て、または一部が無料になることもあります。奨学金制度により、対象となる条件や支給額が異なりますので、自分の条件や留学の目的に適した奨学金を探してみましょう。
アメリカ留学対象の奨学金
アメリカ留学のための奨学金をいくつか紹介します。
◾︎文部科学省「トビタテ!留学JAPAN」
高校生や大学生を対象とした官民共同の海外留学支援制度です。学生が自分で目標実現に向けた留学プランを立て申請時に提出します。成績や語学力などの条件は設けていないので、申請時に提出する留学プランが重要な審査のポイントとなります。留学資金、奨学金、授業料が一定額支給されます。
参考
2020 年度官民協働海外留学支援制度 ~トビタテ!留学 JAPAN 日本代表プログラム~ 募 集 要 項(大学オープンコース)|文部科学省
◾︎IELTS奨学金
異文化間交流促進を目的とした、公益財団法人日本英語検定協会とブリティッシュカウンシルが主催する奨学金制度です。審査に通れば、学費補助として30万円が支給されます。奨学生は、留学中と留学後に、IELTSと留学に関する広報を行います。
参考
海外留学奨学金(日本学生支援機構)|独立行政法人日本学生支援機構
◾︎柳生正財団海外奨学金
アメリカおよびイギリスのトップレベルの教育機関への進学を目指す日本人学生対象の奨学金制度です。アメリカに留学の場合は、年間7万ドルを上限に、卒業までの4年間支給を受けることができます。
参考
アメリカの奨学金の種類
アメリカの大学で提供される奨学金を利用して、大学に通うこともできます。アメリカでは、「ファイナンシャルエイド」と呼ばれる学費や学生の生活費の経済的支援を行うプログラムが充実しています。その中でも、大学が提供している返済義務のないファイナンシャルエイドは、留学生でも対象となることがよくあります。成績や収入状況などの支給条件はありますが、認定を受ければ学費の全額が免除となることもあります。大学により内容は異なりますので、ぜひ奨学金制度もアメリカの大学を選ぶポイントの一つとしてみてはいかがでしょうか。
アメリカ留学で費用を抑えるコツ
アメリカ留学が無料になるまではいきませんが、少しの工夫で留学費用をかなり抑えることができます。
格安航空券を選ぶ
渡航のための航空券は、インターネットで格安チケットを探したり、春休みや夏休みなどのシーズンを避けたりするなどして節約することができます。可能な人は、マイルを使って航空券を購入するのもいいでしょう。
物価の安い州を選ぶ
アメリカでもカリフォルニアやニューヨークなどの大都市は住居費も物価も高い傾向にあります。できるだけ物価の安い州にある大学を選ぶことで、生活費を比較的安く抑えることができます。アメリカのCNBCは、安価に住める州のランキングを発表しています。
<安価に住める州ランキング2019年>
- ミシシッピ州
- オクラホマ州
- アーカンサス州
- ミズーリー州
- ミシガン州
参考
These states are the cheapest places to live in America in 2019|CNBC
ルームシェアを利用する
学生寮はキャンパス内または近くにあるので便利ですが、比較的高額であることが多いようです。できれば、ルームシェアで学生ハウジングやアパートに住むことで滞在費を節約することができます。大学によっては、ルームメートを斡旋しているところもあります。
自炊をして外食費を節約
外食を控え、できるだけ自炊をすることにより食費を節約しましょう。もちろん友達とレストランなどでの食事を楽しむ時間も必要ですが、それ以外はなるべくスーパーで食材をストックし、自炊すると毎月の出費にかなり差が出ます。
おわりに
アメリカ留学では、工夫次第で無料にする、もしくは費用を抑えることが可能です。「そうは言ってもなかなか無料で行くのは難しいだろう」と最初から諦めるのではなく、可能性のあるものは積極的に試してみてはいかがでしょうか。少しでも多くの人が、それぞれの経済的状況に関係なく、アメリカ留学で素晴らしい体験ができるように、応援しています。
参考
【え?無料】実質0円で海外留学する方法と奨学金情報のまとめ記事|English Pedia
【これで全部】お金がなくてもすぐに長期留学するための3つの方法|English Pedia
学費無料で留学する4つの方法【タダで英語が学べる】|GOODBYE JAPAN
アメリカ版ワーホリ!?J−1ビザインターンシップとは|Lighthouseロサンゼルス