自己PRの文章構成
先出のリクナビのアンケートで、46%の採用担当者が見ている「書かれている内容・文章のわかりやすさ」をクリアするためには、文章構成が大切です。文章は、以下の3つの要素で構成していきます。
- 結論(強み)を伝える
- エピソードで結論を補強する
- 企業でどのように強みを活かせるかを書いてまとめる
①結論となる自分の強みを伝える
まず、結論となる自分の強みを最初に書くことで、読み手は最初の一行であなたの強みを知ることができます。これには2つのメリットがあります。1つは、読み手が負担なく自己PRを読み進められるということです。結論が分かっているので、結論を念頭にそれ以降の文章を読むことができます。
また、要件や結果を最初に伝えるのは、ビジネスの世界では常識。自己PRの文章構成で、それができれば、ビジネスパーソンとしての基本ができていると伝えられるでしょう。
②結論を補強するエピソードを伝える
次に、結論の理由・根拠を具体的なエピソードで伝えます。具体的なエピソードは、学生時代の出来事をおすすめします。小学校時代や中学校時代のエピソードはやや昔すぎるので避けるべきです。
理由・根拠として強力なのは、「具体的な実績名(表彰経験や大会での順位など)」と「数字」です。特に、数字は、「分かりやすさ」という点では非常に優れていますし、スペースも取りません。下記の2つの文章を比べてみると、どちらの方が説得力があるでしょうか。
- 私は、学生時代に一人旅で多くの国を訪れました。
- 私は、学生時代に一人旅で40ヶ国を訪れました。
「多くの国」では、5ヶ国なのか10ヶ国なのか40ヶ国なのかわかりません。しかし、数字を書くことで、はっきりと相手に伝えることができます。数字を入れることを意識することをおすすめします。
③企業で活かせる強みを伝える
最後には、改めて結論を書きましょう。ただ、冒頭と同じことを書くよりも、企業でどのように活かせるかを書いた方が好印象です。
締めくくり方は、「このようなことから、〇〇が私の強みです。」とまとめて、「インターンシップでは、△△という業務において、〇〇の強みを活かして、××(目標や抱負)と考えております。」というような流れにするとスムーズでしょう。
インターンシップの自己PR例文
私の強みは、初対面の人ともすぐに信頼関係を築くことができるコミュニケーション能力の高さです。
私は、これまでの学生時代で、30ヶ国を一人で旅してきました。旅行先では、初めて出会った人と積極的にコミュニケーションを取り、道中を共にするバックパッカー仲間ができたり、各国で友人の紹介で知り合った方々のお宅に宿泊させていただいたりしました。この経験から、年齢、人種を超えた多様な価値観の中でも良好な人間関係を築くことが得意になりました。
そして、良好な人間関係を築けるコミュニケーション能力は、インターンシップや社会人にとっても必要な能力だと思っています。
今回のインターンシップに参加することで、社会人としての基礎力をより磨き、一日でも早く貴社に貢献できるように頑張りたいと思います。
まとめ
インターンシップに参加するには、採用担当者の方に、インターンシップに対する意欲を伝える必要があります。そのためには、分かりやすく説得力のある自己PRが求められます。また、自己PRを作成するには、自己分析をし、自分の強みと弱みを把握する必要があります。インターンシップだけではなく、社会人になってからも自己PRは大切なことです。、継続的に自己PRを磨いていくことをおすすめします。
参考
ES例文付き!インターンシップ自己PRの書き方の基本|ゼロワンインターン
インターンシップに受かる!自己PRの書き方【例文付き】|ゼロワンインターン
【インターンシップの自己PRの書き方】ポイントや例文3選をご紹介|就活の未来
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