エピソードは具体的に書く
結論は、自分の意見です。エントリーシートでは、意見に説得力を持たせるため、実際にあったエピソードを活用するのが一般的です。例えば、「私は、バレーボールでいえばセッターです。なぜならば〜」というように、2文目以下で具体的な説明をします。
このときに気をつけたいのがエピソードの具体性です。「エントリーシートを読む担当者は、自分のことを何も知らない」という前提をしっかり頭に入れておく必要があります。
- 私は、バレーボールでいえばセッターです。なぜならば周りの人の意見を集めて、それを実現可能な形にとりまとめるのが得意だからです。
この文章だけでは、「この人は自分がとりまとめが得意だと思っているな」という印象しか与えることができません。さらに具体的なエピソードを追加してみましょう。
- 私は、バレーボールでいえばセッターです。なぜならば周りの人の意見を集めて、それを実現可能な形にとりまとめるのが得意だからです。学園祭実行委員をしていたとき、飲食模擬店に参加するサークル同士の予算配分がうまくいかなかったことがありました。私は各サークルの担当者にヒアリングを行い、どこが各サークルにとって譲れない点で、どこが妥協可能なのかを見つけ出してとりまとめました。セッターがボールを拾ってトスを打つように、周囲の意見を拾ってチームワークが円滑に結ばれるように努めています。
このように、具体的なエピソードと、なぜそれが冒頭の意見に結びつくのかを解説すると説得力が増します。
抽象的な表現ではなく数値で説明する
「頑張りました」「努力しています」といった抽象的な表現は、客観的に見たときに「実際にどうなのか」が判断しづらいものです。「勉強を頑張りました」よりも、「テストで学年1位を取りました」のほうがイメージがつきやすいでしょう。
「そんな立派な成績でもない」と思う人もいるでしょう。しかし、例えば「前回のテストが赤点で留年の危機だ、次回は頑張ろう」といった経験はないでしょうか。仮に前回のテストが20点、次のテストが60点だったとしたら、「成績が300%アップしました」とユーモアを交えて書くことも可能です。
もちろん、この場合は「勉強を怠っていたのでそれを反省した」という内容も必要ですが、「自分自身の問題点をきちんと把握して次につなげられる人だな」という印象を与えることができるでしょう。
伝えたいことをきちんと絞る
学生時代にさまざまな経験を重ねた人ほど、「あれも書きたい、これも書きたい」となってしまいがちです。しかし、情報は多すぎると逆に伝えたいことがぼやけてしまいます。各項目に対する自分の主張を最も補完してくれるエピソードは何か、厳選して書くようにしましょう。
指定字数内で分かりやすく書く
エントリーシートには、字数制限や記入欄の制限が設けられています。この制限の中で、どれだけ端的に伝えたいことをまとめられるかがポイントです。冗長な文章にならないようにするためには、上記以外に以下のような工夫をしましょう。
- 一文をできるだけ短く書く
- 熟語で言い換えられるものを探す
- 漢字と平仮名はバランス良く
自分の文章が分かりやすく書けているかどうか自信がないときは、書いてから少し時間をおいて再読してみましょう。「なんだか目が滑るな」「リズムが良くないな」と感じたら、これまでに挙げたポイントに注意して書き直してみてください。
まとめ
エントリーシートの例文・記入例を活用する方法をご紹介しました。華々しいエピソードがなくても、自分らしくまとめることはできます。まずは読みやすく、分かりやすい文章を目指して書いてみてください。
参考
【まとめ】エントリーシートの書き方:インターンでも使えるESの書き方を紹介!志望動機・頑張ったことの例も多数|ONE CAREER
【ES例文50選】エントリーシートの書き方3ステップとは?就活対策 |unistyle
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