病院の規模によってPR文を変える
病院といっても、クリニックや皮膚科、歯医者、総合病院など、病院の規模や特徴はさまざまです。志望先の病院に合わせて職務経歴書のPR文を変えていく必要があるでしょう。ここでは、地域密着型の病院、規模の大きな総合病院、専門医院の3つのタイプについて紹介します。
地域密着型の病院
地域密着型のクリニックや病院では、患者に親しみを感じさせるような対応が求められます。事務をこなすだけでなく、時には患者の話に耳を傾けたり、笑顔で世間話をしたり、小さな子供には笑顔で声をかけるなど、医師ではなくとも“街のお医者さん”さながらの対応が求められます。地域に根差したサービスを提供することは、職務経歴書を書く上でも大事なポイントとなります。自身の体験などを盛り込み、「お客様に寄り添った医療事務員になりたい」といったPR文を盛り込むのがいいでしょう。
複数の診療科を持つ大きな病院
総合病院では、内科・外科・整形外科・脳神経外科・婦人科・消化器内科など、診療科を数多く持っています。そのため、専門クリニックとは違い、医療事務ではさまざまな病状の患者と接することになります。
患者とだけでなく、それぞれの診療科とのやりとりも必要となり、院内でのコミュニケーション能力も求められます。働き始めてからさまざまな知識を学ぶことが求められるため、職務経歴書では学ぶ姿勢をより強くアピールするのがいいでしょう。過去に総合病院で働いていた場合はその旨を記載し、複数の専門クリニックで働いていた場合は、そこで学んだ知識や経験をアピールすることも一つの方法です。
以下は皮膚科から総合病院へ転職する場合の自己PR文の例文です。職務経歴書を書く際の参考にしてください。
地域に根差した、皮膚科のクリニックに勤務していました。皮膚に関するデリケートな悩みを抱えた患者さんも多く、少しでも不安を和らげられるよう、明るい対応を心がけていました。
パソコン業務にも慣れ、正確な処理や臨機応変な対応にも自信があります。今後は総合病院などより大規模な病院にて、外来の受付のみならず、入院患者さんの対応など幅広い業務ができるようになりたいと考えております。
(引用元:医療事務・病院受付の職務経歴書の書き方見本|リクナビNEXT)
専門医院
専門医院で働く場合は、過去に同じ専門のクリニックや病院での職歴があるとアピールできます。皮膚科・歯医者・耳鼻科など、それぞれの専門分野に必要な知識は志望先でも活かすことができます。医療事務を経験したことで得られた学びや体験を、新しい職場でも活かせることをアピールしましょう。ここでは皮膚科で働いた経験を盛り込んだ自己PR文を紹介します。
皮膚科クリニックで3年間、医療事務として勤めました。レセプト作成や会計業務をはじめ、診療予約の電話応対、受付、カルテ管理などの窓口業務全般を経験し、医療事務の仕事の重要性を実感いたしました。患者様の不安な気持ちを少しでも和らげられるよう、笑顔で接することや声掛けなどコミュニケーションを意識してまいりました。貴院では、資格取得に向け勉強中の●●の知識を活かしながら、即戦力として貢献したいと思っております。
医療事務の資格はキャリアアップにつながる可能性も
医療事務の仕事をする際には、医療事務関係の資格を取得することで即戦力であることをアピールすることができます。医療事務の資格といっても種類はさまざまですが、中でも有名なのが、「医療事務検定試験」「診療報酬請求事務能力認定試験」「医療事務認定実務者」「医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)」でしょう。毎月試験を開催しているものもあれば、一年に2~6回開催しているものもあります。就職の際に有利になるだけでなく、資格を取得することでキャリアアップにもつながりますので、医療事務の仕事をさらに充実させたいという方は資格取得を目指すのもおすすめです。
参考
医療事務の資格は何がある?試験の内容や取り方、難易度を紹介 | ソラジョブ医療事務
職務経歴書をしっかり準備して医療事務へ応募しよう
医療事務への就職や転職を考えている方は、職務経歴書で過去の経歴をアピールする必要があります。就職を希望している医療機関の規模や特徴に合わせて自己PR文を盛り込み、職務経歴書を作成するようにしましょう。医療事務は一般事務とは違い、専門知識やコミュニケーション能力・事務処理能力のスピードが求められます。職歴や過去に培ったスキルを最大限にアピールし、医療事務の求人に応募しましょう。
参考
医療事務・病院受付の職務経歴書の書き方見本|転職ならエン・ジャパンの転職サイト
医療事務への転職|職務経歴書のポイント・サンプル文面をご紹介します。 |【エン転職】
医療事務の資格は何がある?試験の内容や取り方、難易度を紹介 | ソラジョブ医療事務