販売職の職務経歴書の例文と注意点
販売職の職務経歴書でアピールできるポイントが分かったところで、続いてはそれぞれのアピールポイントを職務経歴書のどの欄に書けば良いのかご説明します。
職務要約
職歴の中から、キャリアアップや転職などのターニングポイントをまとめて短く書きます。採用担当者は職務経歴書の冒頭を読んで、職務の詳細が書かれた経歴を読むかどうか決めることもあるため、書類選考が通過できるかどうかを決める重要な項目と言えます。職務要約に書くと良い項目は、次のとおりです。
【職務要約で書く項目】
転職経験 | 項目 |
なし |
|
あり |
|
参考
職務経歴書の「職務要約」の書き方・ポイント~例文付き~|エン転職
大切なのは、「目を引くポイント」を「分かりやすく伝える」ことです。3~4行程度でまとめましょう。それでは、上記のポイントをおさえて職務要約の例文を見てみましょう。
【職務要約の例】
〇〇大学を卒業後、子供服・ベビー用品を取り扱う株式会社〇〇に販売スタッフとして入社し、接客、店舗VMD、商品在庫管理などを担当しました。20××年から店長として従業員採用から育成、売上管理などの店舗経営業務に携わってきました。店頭プロモーションの経験もあります。 |
職務経歴
職務経歴は、「どこで」「どんなことをしてきたか」が分かるように書きます。職務経歴に書くと良い項目は、次のとおりです。
【職務経歴で書く項目】
項目 |
など |
大切なのは、「数字を使って具体的に書く」ことです。それでは、上記ポイントをおさえて職務経歴の例文を見てみましょう。
【職務経歴の例】
20××年4月~現在 株式会社〇〇
事業内容:オリジナルの子供服・ベビー服・ベビー用品の企画・販売 資本金:××百万円 売上高:××百万円(20××年) 従業員数:××名 上場
|
生かせる経験・知識・技術
売上や顧客形成など、販売の成果を上げるためにした工夫や業務において意識したことを簡潔に記載します。販売職とは直接関係のないスキルもこの欄に記入してアピールしましょう。
【生かせる経験・知識・技術の例】
など |
資格
販売職に就くために必須となる資格はとくにありません。しかし、販売職の業務は多岐にわたるため、取り扱う商材によっては必要となる資格もあります。そのため、業務と関連する資格を持っている場合は必ず記載しましょう。以下で、販売職に役立つ資格を取れる試験を一部ご紹介します。下記参考にもさまざまな資格が紹介されていますので、ご参考にしてください。
【販売職一般に役立つ資格】
など |
【取り扱う商材や任される業種に応じた資格】
など |
参考
自己PR
自己PRに書くのは、ビジネスパーソンとして必要な能力です。自己PRに書くのにおすすめな項目を、転職サイト「type」のアンケートから重要度の高い順に並べました。
【自己PRで書く項目】
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(Q21.今後、仕事をする上で必要だ(伸ばしたい)と思う能力はどれですか|typeより筆者作成)
上記の中から選んで、販売職に絡めて書くと良いでしょう。このとき、ポイントごとに見出しを付けて書くと読みやすくなります。見出しは2~3個、見出しごとに5行程度の文章でまとめましょう。最後に、企業へ就職後の意気込みを付け加えれば完成です。それでは、自己PRの例文を見てみましょう。
【自己PRの例】
全国展開している店舗の店長でしたが、自由に店舗経営を任せて頂きました。そのため、接客からセールスプロモーションによる顧客形成や、商品構成・売り場レイアウトの店舗環境作り、そしてスタッフの採用から育成まで、店舗経営を総合的に取りまとめる業務を行ってきました。店舗運営にあたり特に心がけてきたことは、次の2点です。
入社時より一人一人のお客様とていねいに会話を積み重ねながら顧客ニーズを引き出す接客を行うことで、「また来たい」と思って頂ける購買環境を作ることができました。店舗を任されてからは、顧客満足度の高いサービスを行うスタッフを育成するために、定例会議での意見交換やマニュアルの見直し、クレーム回避対策に努めました。
店長になった折に、店舗独自の顧客ファイルを共有し、従業員が一体となってお客様への特別セールのご案内やお好みの新商品入荷案内を行うことで、新規顧客から購買頻度の高いリピーターへの顧客形成に成功しました。その結果、首都圏店舗売上1位となり、会社から優秀賞を頂きました。 営業職や商品開発の経験はありませんが、お客様とのコミュニケーションから得られた交渉力や柔軟性、周囲の人と協調して計画立案する力、売上目標を達成する実行力と忍耐力をもって業務に取り組む努力を惜しみません。是非ご検討頂ければと存じます。 |
まとめ
職務経歴書を書く場合は、まず企業の求人票を熟読し、どのような人材を求めているかを明確に理解する必要があります。企業の求める人物像によって、アピールすべきポイントが変わってくるからです。
その上で、自身の経歴をできるだけ詳細に書き出してみましょう。具体的な数値が分かるものがあれば追記し、整理しておくと良いでしょう。販売職の経験のあるなしにかかわらず、これまでの経験はすべて社会に生かせるものだと自信を持って書くことが大切です。
参考
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